司馬遼太郎全講演 (1(1964-1974)) (朝日文庫 し 1-50)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022643148

感想・レビュー・書評

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  •  明治維新を革命と呼ぶなら、その立役者にして日本史上随一と呼び声の高い偉人、西郷隆盛について、彼の元になぜ人々が群がったのか・・・頭のいいもの、力のつよいものたちを集めることが彼の力なのだが、その力を得る方法として彼は、自己の欲望を減らすことに全精神を集中したのであった。欲望とは名誉や出世、その他の人間の基本的本能のことをいう。稀に無欲の人などと評される人はいるが、西郷はその無欲のスケールが違っていたらしい。セコいといわれ辞任した舛添都知事と真逆の姿勢でなければ人は集まらないのである。

  • 司馬遼太郎の初期からの講演の字お越し。

    文明と原理についての考察がどの講演にも高い確率である。
    原理とは人間の飼い慣らしの機能なんです、と。

    その原理の洗礼をうけたことがない、日本。
    なので、原理で動いている国からみると、まったくもって野蛮な国であると。

    そんなの知るかいと、揚子江に向けて立ちションでもしたい気分なのだが、それがまた野蛮国のすることなのだろう苦笑
    (実際この、フレーズは言ったことがある笑)

  • 15/1/11読了

  •  「司馬遼太郎とうい人」の中に書いてあったのですが、講演を書籍で出版する際は、大阪弁は標準語に変換して、との作者の意向があったそうです。
     そのため、この本も司馬さんは標準語で話しかけられてます。そう思うと、映像は無理でも、せめて音声でこれらの講演を聞いてみたいものです。子供のころNHKかなんかに出てるのを見た記憶では、いい感じの大阪弁を話されていたように思います。司馬遼太郎記念館、とかにあるんでしょうかね。

  • 武士道、侍、富士山。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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