- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022646248
作品紹介・あらすじ
仕事も恋愛もカネもつかみきれない、人生含み損だらけのサラリーマン・吉田の前に、ある日突然、ニーチェがいたこに乗り移って現れた。ニーチェの教育を受けるうちに、吉田の世界を見る目が変わり始め…。驚くほど面白くて簡単な、小説で読む哲学入門。
感想・レビュー・書評
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ニーチェは民族は「民族の神」というフィクションを持つ種族の集まりだという。同じ神を祀ることにより民族は成立するのだ。日本の多くの人は無宗教だと言っているが、神道という宗教によって日本民族として纏まっていると言える。あくまで、これはニーチェの定義だけど。
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小説としてはさておき、哲学入門書としては読みやすい。
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自分の人生・周りに不満を抱えて生きている主人公が、ニーチェと対話し、普遍的真理を克服し、超人となり、真理を捏造しようぜ、というラブストーリー。そんな主人公に、大学卒業前にわかれた真里(真理を掛けてる?)が最後にもどってくる。
この本のなかで、著者がどこまでニーチェの思想を忠実に伝えてるかは、ニーチェの著作を読んでないのでわからないが、この本が伝えるニーチェの思想はにわかりやすい。
中3の娘にニーチェの入門書として紹介しようと思っていたが、引用するネタがちょっと古くて(木の実ナナを100回なぐったような顔など)悩み中・・。 -
誤解されがちな、ニーチェの思想が少しわかったような気にさせられる。
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ニーチェを読みたくはなりました。
ニーチェを理解出来たとは思いませんが。 -
いつか読んだゾウが自己実現をサポートするオハナシに似たテイスト。
真理ちゃんって高嶺の花ってあったけど、普遍的価値は持たないのかな。
人権思想ってフランス革命辺りからなのかなぁと漠然と思っていたけど、プラトンからとは驚いた。プラトンってプラトニック愛とかプラトン多面体というイメージしかなかったから。 -
ニーチェ入門書の一つ。
まず読みやすい。ニーチェが何を批判しているのかがなんとなく分かる。 プラトン、パウロ、カントに対して、何を批判しているかが整理されていて分かりやすい。
「民族はフィクションである」
法律には根拠がない。そのため正当化する必要がでてくる。
「啓示」と「伝統」を使う。つまり、法の権威を、神と祖先で理由づける。
・神の国は存在しない
・真の世界は存在しない
・普遍的真理は存在しない
・最後の審判はやってこない
・現実を直視しろ
・イデオロギーにおぼれるな
・理想によって現実を測るな
・言葉と概念を疑え
・対立と犠牲を恐れるな
この中で
「言葉と概念を疑え」
概念は、個別の差を捨てたり、忘れたりすることで形成される。すると、今度は概念が暴走を始める。概念により現実が測定されるようになる。こうした逆転現象を悪用したのがプラトン一派だった。彼らは≪真の世界≫≪普遍的心理≫という概念をでっちあげ、≪個別の世界≫≪個別の真理≫を裁断した。
これだけ読むとなんのこっちゃい?と思いますが、読み終わると納得できるようになります。
次は、もう少し詳しい本を読みます。
「ニーチェ」清水真木さんの本を読みます。 ニーチェにはまってきました。 -
ニーチェだけでなく、キリスト教のことをよく知らない人は一読する価値あり。
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ニーチェって何だよ?
哲学ってウザい!
そういう人に読んで欲しい。
これは入門書ではない。
(僕もそんなノリで読み始めたけれどね)
哲学関係にありがちな
デリケートな手ざわり、不安定な概念はない。
ストレートに、はっきりと
ニーチェの言いたいことを
現代日本の青年を主人公に
語りかけている。
(と思う。
僕はニーチェの哲学を
完璧に理解しているわけでもないしね)
何とニーチェが
あの世から降りてくるんだからね。
しかし、その設定や明快な語り口とは裏腹に、
語られることはかなり辛辣だ。
キリスト教こそが現代社会の諸悪の根元!
普遍的真理こそが真実を覆い隠す!
目からウロコがバラバラ落ちて、
今こそニーチェに学ぶべき時代だとわかる。
って現代民主主義の洗脳が解けたのかな?
自分だけの視座を持つべきって熱くなる一冊だ。 -
二-チェ勉強しようと思い読んでみました。
なんとなく分かったような、分からないような・・・・・・
さて、二-チェ作品を読んでみますか。