シングルベル (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 155
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646699

作品紹介・あらすじ

恋の気配すらない息子・陽一に業を煮やし、親同士のお見合いセミナーに参加した父・恵。3人の女性たちとの"出会い"を演出するも…。次々と飲み友化していく彼らは果たして結婚までたどりつくのか?4年後を描いた書き下ろし短編「ハンドベル」を文庫化にあたり収録。

感想・レビュー・書評

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  • 恋の気配が全くない絵画修復師・進藤陽一36歳。進藤家唯一の跡継ぎのため、周囲が御膳立てする恋のドラマの結末は?
    お相手となる女性たちがとても魅力的である。自立している現実と、いつまでも夢見る夢子ちゃんっぽい内面が両立しているところが素敵だ。そして、陽一の姪・美和子の存在感が秀逸。書き下ろし短編「ハンドベル」は名作。

  • 数年前にこの著者にハマり、しかし著作全部を大人買いしてしまったために、多すぎてなかなか読破できず。このタイトルなのだから今の時期に読んでおかないとまた来年送りになりそうで着手。そうしたら、濁点はないからクリスマスの話ではなかった(笑)。

    三十路を過ぎた独身のわが子を心配する親が参加するお見合いセミナー。そこに参加したアラ還の男を語り手とする話から始まり、いつもの著者からするとえらく老けた人が主人公だなぁと思ったら、その後は同セミナーの参加者を親に持つ娘や息子たちに語り手をバトンタッチ。おばあちゃま三姉妹は、なんぼ孫を放っておけないといえどもお節介すぎ(笑)。終盤の説明がちょっと長すぎるとは思いましたが、安定の楽しさ。

    終わってみれば、やっぱりきっちりメリークリスマスなのでした。

  • 未婚の男ひとりと女3人。
    お節介な親戚。ホントに読んでいるだけで
    はた迷惑な話だなぁって。自分の出逢いくらいは自分で切り開きたいものなのに、こうやって全てがお膳立てされていて茶番劇そのもの。
    登場人物が良く把握出来ないうちにどんどん次の展開で
    結局頭が整理できないうちに終了。
    なんだかとっても中途半端。

    ハンドベルも短すぎて味気ないままに読了。
    すっきりとしない読後感。

  • なかなか結婚しない甥を心配する伯母たち。
    なので、甥の父親である弟に親同士のお見合いに強制的に参加させる。
    そこで3人の女性の親と知り合う。
    その3人の女性たちと、伯母は甥の陽一を偶然を装って出会わせることに。
    だけど、なかなかどの女性とも進展がない。
    それどころか、3人を含めた周りの人たちと友人関係が広がっていくという、妙な状態へ。
    一体どこに落ち着いていくのか…

    2016.11.27

  • 2016/5/20
    え?
    結局誰を選んだか確信持てないんだけど??
    一番お若い彼女かと思うんだけど確信はもてない。
    そういう風に書いてるんだよね?
    わからないの私だけ??
    私にも誰かこんな感じで画策してくれよ~

  • なんと楽しい人たちのオンパレードなのか!
    みんな楽しくやりたいですね。

  • 3人の婆さんたちが陽一に種明かしをするまでが面白く読めた。
    種明かしの箇所からびっくりする位一気に冷めた。
    前の彼女の件もイマイチ必要性が感じられないし。
    とってつけた感もある。

    ただ6の章はやはり山本さんらしい
    たった2ページで心を動かされる。
    これだけで星3

    作品間リンク------------------------------------------
    笑う招き猫:①白縫さん②緑色の招き猫
    凸凹デイズ:雪が降る町

  • 結婚にたどり着かなくても、人とのご縁は大事。みんなでワイワイ飲んでるシーンは羨ましかった。

    結婚て、周囲が騒ぎすぎても縁遠くなるのよね。
    放っておけばいいのに。

  • これ、結局誰とくっつくの?なんとなくわかるけど決め手にかける…。この展開が急すぎたように思うのも、ヨーイチ目線で読んでたから??最後わからなくて所々読み返してしまった。

  • ☆☆☆★

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著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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