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- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022646736
感想・レビュー・書評
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読後、背筋が震えた。
もちろん、寒さのせいでは無く、よく出来た本書のストーリーのリアルさに、である。
『オーディンの鴉』とは、北欧神話の神の名で、両肩にフギン(思想)と、ムニン(記憶)という二羽の鴉を従え、世界中のあらゆる情報を集めて来る事ができるという。
本書は、東京地検特捜部の検事が、家族や仲間を守るため、巨大な敵と闘う物語である。
敵は、まったく姿を見せず、しかし、あらゆる情報を操作する事が出来る、巨大な力を持った人物(または組織)である。湯浅検事は、果たして、巨大な敵に勝てるのか?
現代は、情報化社会と良く言われるが、本書のように、あらゆる情報が集められ、それが恣意的にある目的で使われたら...非常に恐ろしい事態に、驚愕します。
決して小説とは思えないリアルさは、福田さんの筆力でしょうか。最後に、検察内部の裏切者が登場しますが、残念ながら、外れでした。
・オーディンの鴉
https://www.youtube.com/watch?v=NRPs58pyiOQ
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