相棒season10 中 (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版
3.95
  • (7)
  • (6)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 137
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647214

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 不穏な空気を感じさせるseason10の雰囲気が
    文章にそのまま映し出されていて、相変わらず読み応えがある。
    この巻は特に、似た印象の話が数話ずつ並ぶという結果になった。

    7話『すみれ色の研究』と8話『フォーカス』は読後が切ない話。
    特に『フォーカス』は、被害者のカメラマンの不器用さに涙が出る。
    9話『あすなろの唄』と10話『ピエロ』は犯人の狂気に震えがくる。
    特命係のふたりがいちばん危ない目に遭うのもこの2つの話。
    『ピエロ』は犯人の狂気に加えて抱える事情の悲しさも際立つ。
    そしてこの話を読むだに大橋のぞみちゃんの引退は残念だと改めて思う。

    11話『名探偵再登場』と12話『つきすぎている女』は
    ちょっとコミカルな再会シリーズといったところか。所謂箸休め的な。
    『名探偵~』のマーロウ矢木は見かけによらず(失礼)
    ホントに優秀な探偵なところが毎度驚かされる。
    そして月本幸子さん。この話以後彼女の役割が大きく変化した。
    『おっちょこちょいな女』はなかなか鋭いぞ神戸くん(笑)。

    13話『藍よりも青し』は本書冒頭の2編と雰囲気が似ている。
    そして、時事ネタというか社会問題にさり気なく深く斬り込んでいるのが面白かった。

    神戸尊編ノベライズはあと1冊。
    あの気障な言い回し(死語)もしっかり堪能したいと思う。

  • シーズン10中なので、年末前から年明け過ぎくらいまでのものを収録。

    全部脚本違う人だったので、面白かった記憶があるけど、
    一番映像的に印象に残っているのは、新年スペシャルのピエロ。
    犯人グループの構造だったり、主犯の動機だったりが相棒だなぁって思った。
    子役たちも活躍していて良かったんだよなぁ。

    あとは、ついてない女シリーズの幸子さんの続編。
    ぽんぽん話が進んで、かつ二転三転というのがとても軽快で良かったです。

碇卯人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×