明治・妖モダン (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022648389

感想・レビュー・書評

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  • 江戸と明治、違うようで地続きの2つの時代が感じられる作品。
    原田&滝コンビが良い!

  • 普通かなー。お互い知ってる牛鍋仲間で会話してる時にお互い妖の類ってわかってるのに全くそんな感じじゃない会話してるところに矛盾を感じる。読者たちにまさかこいつらが妖だなんて思いもしなかったて最後なってほしいがためなんだろうが、それにしても不自然。

  • 2021年、3冊目は、単著は初読みの畠中恵。

    元号が明治に変わり20年。銀座四丁目界隈は煉瓦造りの建物が建ち並ぶようになった。その場に、似つかわしくない小屋が一つ。派出所である。その派出所に勤務する巡査、原田と滝。そして、二人が馴染みの、牛鍋、百木屋の主人、百賢とその妹。常連の煙草商、赤手。同じく三味線の師匠、お高。彼らの物語。五話。

    まづ、一話目が実に不可解。不思議な話が、何も解決せずに、不可思議に終わる。

    それを受けた二話目も、「えっ、何⁉️」的なエンディングを迎える。

    そして、三話目から一部の不可解さ、不可思議さの回収が始まるといった印象。

    序盤は、あまり合わないかと思われたが、三話目以降は、なかなか面白く読めた。

    「妖」より怖いのは、人の欲。ってトコロか⁉️

    続編もあるというコトなので、探してみよぅと思う。★★★☆☆評価は、ココが基準ということで……。続編読んで、変わる可能性あり。

  • 妖怪ファンタジー短編集
    *煉瓦街の雨
    *赤手の拾い子
    *妖新聞
    *覚り 覚られ
    *花乃が死ぬまで

    高級感漂う明治の銀座なのに、そこだけ木造の派出所。そこに勤める原田と滝のコンビが良い感じ。
    行きつけの牛鍋屋百木屋の百賢やお高さんとの会話、お店の賑やかな雰囲気が伝わってくる。
    色々な厄介事を解決していきますが、そこにはいつも妖の影が…
    読書中、頭のなかは時代劇モード。
    妖と人間が共存する世界ですが「人情」という言葉を思い出します。独特の世界観。

    「赤手の拾い子」「花乃が死ぬまで」が特に好き。

  • 江戸から明治に切り替わり、電灯の灯る明るい世の中になったが、暗がりに妖たちは今も息づいている。
    確かに、江戸時代と明治時代は全く別の時代に思えるけど、確実に繋がっているんだなと改めて実感。
    作品全体は銀座の巡査たちの日常と事件を描いていて明るいのに、結末に向かうにつれ、この作品は怪談だ!と感じました。あの人もこの人も妖なのか…?と疑いながら読んで、結局答えは曖昧だったりで、実に妖らしい読了感でした。

  • モダンな明治と江戸の昔風が残る銀座の派出所。巡査の原田や滝の周りで不思議な事件が起こる。顔なじみの人々も巻き込み、解決して行くのだが、この二人の巡査の正体が謎なのだ。

  • しゃばけシリーズよりも少し大人な印象。オチがふわっとあいまいにぼかしたものが多い。
    言い回しが少し違和感がある個所がある。この作品に限ったことではないが。でも大分減って来ている。

  • 人の時代の中を生きる妖や人間模様が楽しく、不思議で…時に切なくてドキドキしました。古きよき日本を想像していてとても楽しくなりました。…私は滝さんが好きですね

  • 江戸から明治にかわって二十年経った頃の、銀座煉瓦街を舞台にした短編集。
    このまま読んでも面白いけれど、いろいろあいまいにされたままお話が続くので、続編の『明治・金色キタン』まで読んでから読み直したら、いくつか腑に落ちるところがありました。

    やはり巡査たちをメインにした『妖新聞』と『花乃が死ぬまで』が良かったかな。

  • 2019年3月1日購入。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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