- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022648389
感想・レビュー・書評
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江戸と明治、違うようで地続きの2つの時代が感じられる作品。
原田&滝コンビが良い!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021年、3冊目は、単著は初読みの畠中恵。
元号が明治に変わり20年。銀座四丁目界隈は煉瓦造りの建物が建ち並ぶようになった。その場に、似つかわしくない小屋が一つ。派出所である。その派出所に勤務する巡査、原田と滝。そして、二人が馴染みの、牛鍋、百木屋の主人、百賢とその妹。常連の煙草商、赤手。同じく三味線の師匠、お高。彼らの物語。五話。
まづ、一話目が実に不可解。不思議な話が、何も解決せずに、不可思議に終わる。
それを受けた二話目も、「えっ、何⁉️」的なエンディングを迎える。
そして、三話目から一部の不可解さ、不可思議さの回収が始まるといった印象。
序盤は、あまり合わないかと思われたが、三話目以降は、なかなか面白く読めた。
「妖」より怖いのは、人の欲。ってトコロか⁉️
続編もあるというコトなので、探してみよぅと思う。★★★☆☆評価は、ココが基準ということで……。続編読んで、変わる可能性あり。 -
妖怪ファンタジー短編集
*煉瓦街の雨
*赤手の拾い子
*妖新聞
*覚り 覚られ
*花乃が死ぬまで
高級感漂う明治の銀座なのに、そこだけ木造の派出所。そこに勤める原田と滝のコンビが良い感じ。
行きつけの牛鍋屋百木屋の百賢やお高さんとの会話、お店の賑やかな雰囲気が伝わってくる。
色々な厄介事を解決していきますが、そこにはいつも妖の影が…
読書中、頭のなかは時代劇モード。
妖と人間が共存する世界ですが「人情」という言葉を思い出します。独特の世界観。
「赤手の拾い子」「花乃が死ぬまで」が特に好き。 -
江戸から明治に切り替わり、電灯の灯る明るい世の中になったが、暗がりに妖たちは今も息づいている。
確かに、江戸時代と明治時代は全く別の時代に思えるけど、確実に繋がっているんだなと改めて実感。
作品全体は銀座の巡査たちの日常と事件を描いていて明るいのに、結末に向かうにつれ、この作品は怪談だ!と感じました。あの人もこの人も妖なのか…?と疑いながら読んで、結局答えは曖昧だったりで、実に妖らしい読了感でした。
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モダンな明治と江戸の昔風が残る銀座の派出所。巡査の原田や滝の周りで不思議な事件が起こる。顔なじみの人々も巻き込み、解決して行くのだが、この二人の巡査の正体が謎なのだ。
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人の時代の中を生きる妖や人間模様が楽しく、不思議で…時に切なくてドキドキしました。古きよき日本を想像していてとても楽しくなりました。…私は滝さんが好きですね
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2019年3月1日購入。