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- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022648389
感想・レビュー・書評
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時は明治。江戸の大火からこっち煉瓦街として生まれ変わった銀座四丁目の角にひときわ目立つみすぼらしさの巡査派出所。ここに勤務する原田・滝の両巡査と二人が贔屓にする牛鍋屋の百木屋店主百賢・常連のお高・赤手を中心に人の仕業か魔物の術か、何やら剣呑な騒ぎが起こる。
しゃばけシリーズほどキャラがきっちりと描写されておらず、誰を中心に読めばいいのか、お話の結末はどうなのか、どうにも判じかねる短編集。
あとがきを読むと、<そういうもんですの>ってなカンジなんですが、こちらとしては<そうかもしらんけど、どないやねん>と言いたくなる。
ただ、続編では原田さんと滝さんがきっちり主役で活躍するらしいので、そちらも読んでみたいと思います。
個人的に一番の問題は話の軸になるこの人たちが善なのか悪なのか(=善をなしたいのか否か)人助けをするにはするんですが、それはどういう目的なのか(純粋に助けたいのか、利用したいのか、懲らしめたいのか)、それによって読むスタンスがかわるわけですが、それがわからないこと。
もっと早い解決をしたいのなら、もっといい手がありましたよね?いくら明治20年でもそうですよね?だって今のわたしでも思いつくんですから!っていうところが多い。そういう意味でもすごく気になりまして、★★。詳細をみるコメント0件をすべて表示