クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書 154)
- 朝日新聞出版 (2009年1月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022732545
感想・レビュー・書評
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クラウドコンピューティングとは何か、を解説した新書。
「クラウドコンピューター」という言葉が生まれたことにより、
新しい形態のweb利用が一般的に認知されていきそうだ。
ネットサービスを多用している場合は既に体感している事柄から含めて、
概念を理解するのに良い本。
写真、メモ、読了の本はweb上に置くことにしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Web2.0にクラウド、ちょっとつかみづらいですね。
本書は、ほどよい感じです。
iPhoneやブラックベリーがあって、Gmailが紹介される。
もやもやしたものがすっきりしていく、そんなところでしょうか。
パソコン初心者でも読めるように配慮しているようですが、カタカナ用語に慣れていないと、ちとつらそうですね。 -
新書版ということからも想定がつきますが、クラウドコンピューティングに関する概説書に近いものです。
専門家でなくても、十分に読みこなせる内容であり、”言葉は知っているが内容は良く分からない”という人にはぴったりかもしれない。 -
ネットの持つ力を利用した、新しいコンピューティングの方法
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素人にもわかりやすい、文章も平易に書かれており非常に読みやすい。入門編としては良いのでは。
ただし、特定の企業(グーグル、マイクロソフト)に技術の紹介ばかりでしたので、
もうすこし広い視野でクラウドをとらえたものを読みたくなった。
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G Mailが衝撃を与えたのは、「ウェブアプリでもローカルアプリと同様の操作性が実現できて、しかもそれがマス(大人数)向けに提供できる」ことを実証したことにある。
マイクロソフトの「ライブメッシュ」
グーグルドキュメントとの違いは、パソコンや携帯電話が持っているデータを
常に「同じ状態」に保つという仕組みが中核となっているところにある。
なぜクラウドは「今」実現したのか?
1.操作性の問題。「ローカルアプリの代わりにある程度我慢が強いられる」ではなく「我慢しないで使える」
2.目線の方向。クラウドは一つの技術をさすものではなく、「利用形態」を表したもの。つまりユーザー目線の言葉。
クラウドコンピューティングとは、最初から一定の方向を持った「技術」ではなく
様々な技術動向が結果としある「塊」として姿を現した「現象」
クラウドにおいては、本来どこにデータを保存するかは重要ではない。仕組みさえ作れば、
データは別の場所に預けつつ、サービスとしてはグーグル・ドキュメントを利用する、ということも不可能ではない。
つまり、特定の企業を信頼するかどうかと、クラウドというサービス形態を信頼するかどうかは、別の問題。 -
知らないことが多かった。
PCって、どこまで進歩していくのだろう。 -
気になるかな。
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読みやすいのだが、結局、クラウド・コンピューティングとweb2.0との違いがわからなかったような気がする。 その後、ネットのむこうがわのサービルをさまざま見かけるようになって、よくわかってくる、という感じ。
というより、gmailなどのサービスを日常的に使っているので、
「今使っているサービスのようなものを<クラウド・コンピューティング>っていうのですよ」といわれて、「ふーん」という感じ。
これは、結局、文字で書いても、実際にそういうサービスをたくさん見かけたり、つかうようにならないと実感できないので、しょうがないともいえる。 -
ウェブメールやグーグルドキュメント、ナビタイムに検索案内などなど。あ、それに加えてmixiもですね。
クラウド的なサービスと呼ばれるものの恩恵は日々受けていましたが、「クラウドって何?」と聞かれてもよく分からないなと思っていました。
改めて一冊本を読んでみて「クラウド」というものが何なのか、ある程度の理解はできた気がする。
ある程度、ですが。
クラウドというのは技術でも発明でもない。、大容量高速通信の進展、スマートフォンやサーバーのホスティング事業の登場・発展などなど、独自に進化した様々な技術が登場した結果として表れた利用形態であり、その意味で技術ではなく現象である、という説明は結構納得がいった。
あとは、クラウド化するととどのつまりどうなるのか、って部分では、クラウド化した結果がユビキタスである、
という説明もイメージがしやすかった。
グーグルやアップル、マイクロソフトなどを中心に毎日ニュースが騒がしいIT業界。
あまりネット、ネットと捉われすぎるのもどうかとは思いますが、日本はまだまだ国にしろ企業にしろ意識も技術も遅れているのは確か。
サブカル方面にばかり進化している観のある日本(個人的には好きですが)と世界のネット環境、そしてその影響を受ける私たちの暮らし。
一番大きく変わっていくだろうし、社会に与える影響も大きいだろうなぁ。ということで日々注目していきたいところです。
クラウド関連の本はたくさん出てますが、その中で本書がどのぐらい良いものかは分かりません。
が、自分はある程度理解が進んで、満足できました。
私と同じようにITに興味はあるけど、全く疎い、という人向けに書かれた本なので、そういう人にはおススメです。 -
■概要
先週読んでいたものをようやく登録します。
今造っているものは、
「ASP」なのか、「SaaS」なのか、それとも「クラウド」?
という疑問があったので、ふと手に取り買ってしまいました。
最近流行の「クラウド」について、技術的な難しい言葉を
使用せずに書かれています。
・「クラウド」という言葉は、グーグルの偉い人(副社長とか)が講演で
使ったのが始まりらしい
・「クラウド」にははっきりとした定義はないらしい
・「クラウド」とは、最近できた技術のことを指すのではなく、
要はサービスの提供方法で、通信環境の発展によって実現されたらしい
・今造っているものは、「クラウド」とは言えないらしい
といった、クラウドについてなんとなーく分かる本です。
■仕事に役立つ点
「クラウド」という最近の潮流として持て囃されている
サービスについて全体を知ることができます。
また、ITサービスの進化の過程やビジネスモデルの変化を
知ることができたのも面白かったです。
<あし>
おお、なんと昨年10月に上がっていたのですね。
すっかり失念していました。
クラウドを語るために慌てて読んだ一冊。
ビジネスでのクラウドについてはあまり触れられていませんが、
個人レベルでクラウド化傾向を理解するには良い本だと思います。
携帯メールといったとき、
欧米ではCメールとか、ライトメールみたいなテキストonlyのものを指し、
日本の絵文字とかデコメ機能なんかがついたものとは違う、
というところから、欧米でiphoneやブラックベリーがヒットした訳を説くところに納得でした。
<さわ>
・・・・・
クラウド。といえば、FF7、とか言うとダメですよね。
えーっと。ワタクシも今日のMTGの必要に迫られて週末に購入し、必死で読みました。
と、最近、こういう、必要に迫られる型の読書ってしてないなぁ、ということに気が付きました。
よくない傾向ですねー。結局、知ってることの中だけでなんとなく仕事してるんですかね。
かつて「趣味ジョブ」とか「知的好奇心ジョブ」と呼ばれる、ワタクシの上司の趣味性の高い内容のプロジェクトがありました。
マニアックな案件だったのですが、確かに新しい知識領域が増えるプロジェクトでした。難易度も高いのですが、とても面白くやりがいのある仕事でした。懐かしい。。。
朝から晩まで図書館にこもってコピーしまくった日を思い出します。
今後は、個人的にも、そういうプロジェクトを今後もとって行きたいなぁと思った本でした。
人は知的好奇心でできている。
以上、全然感想になってませんが、前二人が書いているのでまぁ、いいよね。(笑)
(はっせー)