- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022733986
作品紹介・あらすじ
福島第一原発の惨状は目を覆わんばかりだ。原発震災を招いた原因は何なのか。「次」を防ぐ策はあるのか。「揺れも津波も想定外」とする東電幹部や識者たち。しかし、時がたつにつれ「事故は人災」との指摘が強まっている。折しも列島は「地震激動期」に突入した。日本を救うために、原発震災の危険性をいち早く指摘していた著者が、「全原発を即、止めよ」と緊急警告する。
感想・レビュー・書評
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〝平和利用〟の名のもとに始まった原子力発電所が、スリ-マイル島(1979)、チェルノブイリ(1986)の原発事故以来、人類の安全を脅かす危険な代替エネルギ-だとして警告を発し続けてきた著者が、福島第一原発のメルトダウン(2011)による惨状を目にして緊急出版された衝撃の書。大地震と津波の同時発生を想定してこなかった東京電力、政府の傲慢さ、「想定外」と言い逃れる原発推進派の原子力安全委員会、東海沖地震予測と「浜岡原発」破局の恐怖など、〝流言蜚語〟と謗られながら「全原発の即刻停止!」を訴える。
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この本はこれからの日本がどうなるか?ということを考える上で、ぜひとも読んでほしいです。あの時いったい何が起こっていたのか?そして何が隠さされているのか?これを読めばある程度のことは理解できます。
これを読みながら頭をよぎったのが、福島第一原子力発電所の原子炉の家屋が水蒸気爆発によって吹き飛んだ場面でした。そのとき僕はこう思いました。
「あ、終わったな」
と。それぐらい派手に爆発が起こったので、そのときにいったいどういうことが起こったのかということがこの本を読んでわかりました。恐ろしいです。
ここに書かれていることはマスメディアには決して流れないであろう恐ろしいまでの「真実」と今後、私たちが放射能というものにいかにして向き合っていかなければならないのか。そういうことが切々と書かれていて、この本はぜひ読んでほしいと思います。今、東京電力がどういうことになっているかは知る由もありませんが、高濃度の放射線をたっぷり含んだ水を海外に垂れ流したり、対応がすべて後手後手に回ってしまったということ、
そして、日本政府の原発作業員の被爆してもいいとされる放射能の許容量が引き上げられたことは彼らに対して
「死ね」
といっていることとほぼ同義なのだということがわかって、現場で今日も必死で働いている作業員の方々のことを思うことと、こういう決定をした政府への憤りがこみ上げてくるようでした。詳しい話は本書を読んでいただくとしても、原子力発電所が地震のきわめて多い所に築かれていたという事実。今後起こる巨大地震に今ある原発の施設がなすすべもないということ。これから私たちに課せられている選択。こういうことはマスコミに絶対取り上げられませんが、ぜひ一読をと切に思います。 -
■原発
1.今回の地震のマグニチュードは、当初8.4とされたが、後に9.0まで引き上げられた。それは、当初の数字だと今回の地震が「想定内」の天災となり、東京電力ばかりが原発を推進してきた政府、専門家らも責任を追及されるからである。
2.原発がなければ電力需要が賄えないというのは誤解である。これまで稼働率を抑えてきた、天然ガス火力や石油火力の発電所を稼働させれば、発電能力は十分に足りる。
3.電力会社のほかに、新日本製鉄や日立製作所などの企業が「独立系発電事業者」として電力を供給することができる。これら大企業が発電を行うなら、全国の原発を廃絶しtめお問題ない。 -
▼福島大学附属図書館の貸出状況
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90233694
(推薦者:人間発達文化学類 昼田 源四郎先生) -
FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン (朝日新書)
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110601
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レビュー省略
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一連の原発、エネルギー関連の本を読む中、
手をとってみた1冊です。
書かれている内容は他とも被っているので
これといって収穫なし。。
最初にこれを読めば得るものもあったでしょうが・・ -
新聞やニュースの情報を
何の疑いもなく、受身で聞いている人たち
全員に読んでほしい。
子どもを守れるのは、大人しかいない。
「三十歳以下の人、とくに若い世代、幼児、妊婦や若い女性は
約二百五十キロメートルを最低限の退避圏として、
できるだけ福島第一原発から遠いところへ
恒久的な移住を考えて逃げる。
避難地は西日本のほうが、年間の風向きから考えて
長期的な安全性は高いであろう。」
※うちは、将来のことを考え
仙台から広島へ避難しました。