腸! いい話 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.21
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022734273

作品紹介・あらすじ

最新の医学研究で、腸が人間にとっていかに大切であるかがわかってきた。腸は、想像以上に大事な役割を担っており、腸が体の調子を決めると言っても過言ではない。知られざる腸の役割とは?正しい「腸の鍛え方」とは?これさえ読めば、メタボも糖尿病も怖くない。

感想・レビュー・書評

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  • 面白いところだけ読んだ。乳酸菌市場の盛況を見ても腸の時代到来を感じさせる。最近は睡眠障害に効く乳酸菌もあるらしい。
    空腹こそ活力」を胸に刻み、食べるリズムを作るため、また、おサイフのためにも早寝早起きを心がけたい。サーチュイン遺伝子についても独自の見解が述べられていて、参考になる。

  • 健康的に歳を重ねていくために、食生活は気をつけなくてはいけない。食べすぎてはダメ。糖分は特に危ない。油脂、塩分もとりすぎない。ダラダラ食べず、お腹が空く時間を大切にする。

    わかっていてもできていないことばかりだったけど、生活習慣病のドミノ倒しは怖い。足を切断なんてことにならないようにしたい。

    未来の自分のなりたい姿をよーく思い描いて、食べるか、食べないかを決める。

    食べることは楽しみだから、楽しみはちゃんととっておきたい。何を食べるかちゃんと選ぼう。

    運動と食事制限は目的が違う。運動もできる範囲で取り入れる。

  • 著者は「メタボリックドミノ」の内臓専門家。色んな警句や書籍の引用もあって、読み物としては面白かったが、さて読後。具体的に何をするんだっけか?えーとえーと。ま、「運動」は筋肉を鍛え、「ダイエット」は腸を鍛える、と。

  • 味蕾は、喉の奥にもある。飲み込む時に味わう。
    ハエやちょうは、足先に味蕾がある。こすり合わせているのはそのため。
    十二指腸に運ばれる順番は、炭水化物、タンパク、脂肪の順。だから脂肪は胃にもたれる。腹持ちがいい。
    女性ホルモンによって水分が余計に吸収されるため便秘になりやすい。

    血液分配は、消化器が30%、腎臓が20%、脳、骨格筋が15%。
    P16タンパクは老化の指標。がん抑制遺伝子。強く発現すると細胞が増えにくくなっている=細胞が老化している。
    P16が働かなくなるとがんになりやすい。
    腸と腎臓は最も早くP16が発現する=老化が早い。
    慢性腎臓病は心不全や脳卒中になりやすい。

    生物は食べるために生きている。
    ナマコは腸だけで脳はない。ナマコの皮膚にはサポニンという毒がある。このわたはナマコの腸。

    生ものはO157などの恐れがあるが、消化吸収が悪い。
    火を使うことで、消化の苦労が少なくなった結果、脳が大きくなれた。

    宇宙では1年分の老化が1週間で進む。
    ホメルシス効果=多すぎると有害だが、少ない量にはプラスに働く効果。ミトコンドリアを増やす運動、ほどよい量の活性酸素、など。

    O157はベロ毒素を出す。胃酸にやられない。ベロとは真実。ベラは美しい、ベムは妖怪。

    下痢と便秘では便秘のほうが怖い。がんが隠れていることがある。下痢をしている盲腸炎はない。

    点滴では栄養補給はできない。200カロリー程度。
    中心静脈栄養または胃ろうが必要。

    食事時間は守る、夜中は食べない。

    空腹は、胃が空になってグレリンを出し、それを脳が感じるから。胃がないとグレリンが出ないので空腹を感じられない。グレリンの拮抗ホルモンがレプチン。

    グレリンの投与で元気になる=ミトコンドリアを増やして細胞を元気にする。

    グレリンとレプチンの声を聴きとれる体になること。
    オピオイドは体が作り出す麻薬。オピオイドの誘惑に負けて食べない。おなかが空いているという感覚を持てるように。

    前腸仮説=十二指腸と空腸を通らなくするとカロリーの吸収が少なくなる。
    後腸仮説=回腸、大腸でGLP1が分泌される=糖尿病の治療につながる。

    インスリンが多すぎると寿命が縮まる。インスリン感受性が高ければ、あまりインスリンが出ない。糖を摂りすぎない、大食いしない。

    身体を鍛える、とはミトコンドリアを元気にすること。
    ちょっときつめの運動でミトコンドリアを鍛える。
    塩分、糖分、脂肪分を控える。

    満腹を目安にしない。腹8分目は、ちょっと足りないくらい。

    腸内細菌のためにオリゴ糖=吸収されず腸内細菌の餌になる。プレバイオティクスのひとつ。ごぼう、たまねぎ、アスパラガス、大豆、ねばねば食品。

    カロリー制限は、CRとIFの2種類がある。
    絶食時には、オートファジーがフル稼働する。

    肝臓を直接よくする薬はない。

  • 伊藤裕 著「腸!いい話」、2011.11発行。①食べたものが、口、のど、胃、腸を通り、体の外に出るまで約24~72時間の「腸いい旅」w ②年老いて、臓器の機能が落ちてきて、脱落症状を自覚することで、初めてその臓器の素晴らしさが実感できる ③腸にとってのエイリアンは過食した食べ物そのもの(食べ過ぎ、運動不足 →食事と運動の連係プレー)④腸を鍛えるヒント: 下痢はOK、便秘は怖い(快便)&自分流で決まった食事ペースを(快食)。

  • 途中から流し読み。
    腸と腎臓は一番血液の利用量が多い臓器だから、体の衰えはそこから来る、と。つまり、それらを労わることで健康寿命が伸ばせますよ、と。
    具体的な方法は10個あげられてたけど、一般的なこと。食物繊維を摂るとか、腹八分目とか。。

  • 文字通り、腸にまつわる話をわかりやすく解説した一冊。

    腸だけではなく胃や肝臓など内臓全般に関する話があり、とても勉強になった。

  • 余談と妙なノリのおやじギャグ満載で、集中して読むことができずに途中放棄した近年稀に見る迷著。

  • 読みやすいんだけど、関係ない小話や詩がちょっと多すぎる…

  • 良書!

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著者プロフィール

慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科教授、医学博士。1957年、京都市生まれ。京都大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。ハーバード大学およびスタンフォード大学医学部博士研究員、京都大学大学院医学研究科助教授などを経て現職。国際高血圧学会副理事長、日本肥満学会理事も務める。専門は内分泌学、高血圧、糖尿病、抗加齢医学。世界ではじめて「メタボリックドミノ」を提唱した。高峰譲吉賞、井村臨床研究賞など受賞多数。著書に『臓器の時間』『「超・長寿」の秘密』など。

「2022年 『いい肥満、悪い肥満』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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