- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022735201
作品紹介・あらすじ
【文学/その他】うんち博士として名高い著者が、腸と健康の親密な関係を解説。約1200人の便を分析した結果、腸内細菌のパターンを八つに分類。冒頭に収録したフローチャートから自分のパターンを知ることで、かかりやすい病気や自分の健康状態がわかる!
感想・レビュー・書評
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花粉症には、B・ロングムBB536が入ったヨーグルトが効く。
腸内環境には、ビフィズス菌や乳酸菌が有効。
アルツハイマーはアセチルコリンが減少している。
うつ病はセロトニンやアドレナリンの欠乏説。
パーキンソン病はアセチルコリンが増加している。
朝日にあたるとセロトニンが増える。
「ヒト腸内常在菌解析データベースの構築の研究」
ETBFという悪玉菌が大腸がんの発症に関与する。
ビフィズス菌BB536は、これを減らす。
Lカゼイシロタ株はNK細胞を活性化する。
スギ花粉症はBロングムBB536、
花粉症アレルギーは、L92株。
食物繊維は第6の栄養素。
ビフィズス菌は善玉菌を増やす。
納豆を食べる。
サプリメントのアルギニンを摂る。ポリアミンが免疫力をアップする。
ヨーグルトのきな粉がけ。甘味はオリゴ糖で取る。
ヨーグルトは自家製作して、大量に取る。消毒は電子レンジでできる。
ポークビーンズやチリビーンズ、豆類のカレー。
海藻=メカブ、寒天。
ヨーグルトと明太子やアンチョビで、ディップになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
細かすぎる部分が多かったので参考になる部分が少なかった。
難しいところをもう少し分かりやすく、どういった好影響や悪影響があるのかを提示して欲しかった。
「善玉菌、悪玉菌」
カロリー制限により善玉菌が増加、悪玉菌が減少した。
飽和脂肪酸、トランス脂肪酸などは悪玉菌が発生しやすい。 -
期待していたほどではなかった。決して悪い本ではないんだけど。
「日本人の食が欧米化している」とか、なんとなくのふわっとした記述が多かった。ちゃんとデータ示してよ~~って箇所がけっこう多い。 -
腸内細菌の研究家である辨野先生書籍の続編。前作同様参考になることが多かった。早速一つ一つ実践していきたいが習慣付くまで大変かな。
P29
戦争では、兵隊が残す野糞の量で、およその兵力を推測するそうです。第二次大戦中、日本軍と戦ったアメリカ軍は、日本兵の人数を、実際の数倍と勘違いした局地戦もあったそうです。アメリカ人は、あれだけ大きな体をしていても、肉食が中心なので、うんちの量は一回あたり100〜200g。それに対して日本人は、米や食物繊維を多食するので、200〜300gと、アメリカ人の数倍のうんちをしていました。だから、日本兵が実際の人数より数倍も多く見積もられたという話です。
P62
100歳を超えても医師として元気で活躍されている日野原重明先生(聖路加国際病院名誉院長)のライフスタイルは、健康長寿に生きるためのお手本かもしれません。1日の摂取エネルギーは約1200キロカロリーで腹八分目、1日に26品目を摂られています。朝は、ジュースにオリーブオイルをたらして飲むのが日課とのこと。イタリア人の腸内にビフィズス菌が多いのは、オリーブオイルの賜物と言われているほどです。
そして、ほぼ毎日魚を食べて、週に2回はビフテキを召し上がるそうです。動物性タンパク質に偏ることなく、野菜や食物繊維も肉の3倍ほどは食べて、バランスのよい食事を楽しんでいらっしゃいます。低層階なら階段を上り、それも若いスタッフが追いつけないほどのスピードだと聞きました。
P76
肉の大量摂取は、お肌のトラブルだけでなく、大腸で発がん物質や発がん促進物質を作り、大腸ガンのリスクを高めます。
大腸がんは、肉やアルコールの大量摂取と、運動不足、野菜不足が発症原因と言われています。そのうち、食事と運動は自分で気をつけることができるので、自分で大腸がんのリスクを下げることも可能です。
繰り返しますが、腸内環境の改善には、ビフィズス菌や乳酸菌も有効です。それらが入っているヨーグルトや乳酸菌飲料を摂っていると、腸内環境の改善が望めます。それに、肉の3倍量の野菜を食べ、運動をし、肉とお酒を減らすと、大腸がんのリスクはさらに下がります。
P114
医師国家試験の合格率を上げるために、自治医科大学の学生に、どのような指導法を取り入れたのでしょうか。
(1)学生を合宿でスパルタ教育する。
(2)勉強ばかりではなく、運動もさせる。
(3)朝食を食べるように、朝早く起こす。
賢明な読者の皆さんは、もうおわかりと思います。〜すべて正解です。
P175
[便にやさしい辨野スペシャルのレシピ]
ヨーグルト 300ml
豆乳 100ml
バナナ 1本
ヤクルト400 1本(65ml)
抹茶 適量
ハチミツ 適量
これらをミキサーにかけると、400〜500gのスペシャルドリンクができあがります。
それにぼくは、サプリメントのアルギニン粉末を適量加えて、一気飲みしています。
アルギニンを摂るのには理由があります。
アルギニンと、体内にもっとも多く存在するグルタミンというアミノ酸とから、ポリアミンという物質が体内で合成されます。
ひとことで言えば、ポリアミンは、粘膜の正常化を促し、結果的に免疫力をアップし、老化の予防やがんの予防効果を期待できるのです。
P193
日本人は、江戸時代、庶民が精白米を食べるようになってから、”江戸患い”という下肢のしびれや心不全を起こす、原因不明の病気が増えてきました。日露戦争でも、地方出身の兵士たちが、白米とわずかな副菜の食事をするようになって、この病気が蔓延し、多くの死者が出ています。ビタミンB1欠乏症による脚気でした。
「玄米」や「全粒粉のパン」を食べていると、胚芽に含まれるビタミンB1を始めとするビタミン類により、脚気は発症しません。
P194
豆類のカレーは、本場のインドではポピュラーなのに、日本ではあまりみかけない料理です。とくに、ひよこ豆のカレーとチャパティやナンの相性は抜群です。あまり教えたくないのですが、銀座のあるデパートの地下で売っている「ヒヨコ豆のカレーパン」は絶品です。 -
すべての病気の鍵は腸内細菌が握っているとして、様々なデータをもとに、腸内を良好に保つためのメカニズムと具体的方法を教示。
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読んでいて腸内細菌のすごさを実感。
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三葛館新書 491.34||BE
ヒトの臓器で最も病気の種類が多い大腸は、腸内環境を変えるという意思と実行力がありさえすれば、全身の病気のリスクをさげる可能性が高まります。また、腸内細菌は、ダイエットに影響があり、脳にも関係しているのではないかと言われています。「おなかケア総合研究所」を設立したうんち博士の著者が腸内環境のさまざまな可能性を探ります。
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=66695