新書537 女子大生風俗嬢 (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022736376

感想・レビュー・書評

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  • 奨学金 という名の借金。
    僕が学生だった頃と様相は全く異なる。。
    認識を改めなくては。。

    この先どうなってしまうのだろう??
    第4章 なぜ彼女たちは騙されるのか は、僕の知らない世界。
    彼女たちはほんの氷山の一角だろう。衝撃的だった。

  • 日本の貧困問題

  • これは、題名からすると、なんかあざといなという風に思うかもしれません。でも、実はすごくちゃんと取材をして書かれた良作です。以前このメルマガでも紹介した、『ルポ中年童貞』の中村淳彦さんの本ですね。ぼくがこのメルマガで取り上げたことがきっかけで、週刊文春の記者から声がかかりまして、中年童貞をテーマに対談をしたんですよ。その時中村さんに「今取材しているのがすごいんで、本ができたら送ります」と言われたのがこれです。

    (石田衣良公式メルマガ「ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』」11号より一部抜粋)

  • 著者が取材した大学の教授が
    「日本はもう、壊れていますよ、メチャクチャです」
    といったように、最高学府で学んでいるはずの学生が
    経済的な理由からメチャクチャになっていることが分かった。

    親の年収は減っているのに大学の学費が他の物価上昇に比べて異常に上がっていること、返すあてもまだ分からない学生に奨学金を貸し付け、学生が学問よりもバイトに明け暮れなければならないこと、そのバイトがてっとりばやく高額を稼げる風俗なこと。
    風俗で働くという敷居が低くなっているのか、そうせざるを得ないのか。
    風俗、身体を売るということは魂の殺人と同じ。
    生活するために自分で自分を傷つけなければ生活できない学生が多くいることに驚いた。
    彼氏に騙されても風俗で働き金を貢いでいた女子学生にも驚いた。というか、女性をだまして、風俗で働かせ、風俗で得たお金を巻き上げるという行為が読んでいて怒りがわいてきた。
    中国人の富裕層の愛人になりたいという女子学生にも驚いた。

    介護、ブラックバイト、風俗、社会での経験が浅い学生をターゲットに負担をかけ、おいしい思いをしている大人がいるかと思うと本当にこの国はメチャクチャだと思った。
    騙すほうが悪いのか、騙されるほうが悪いのか、
    騙すほうが悪い世の中であって欲しい。

  • タイトルによって損をしているのではないか? 教育費が他の物価より上昇が激しかったかつ家庭の所得が落ちたことが「進学」というものを困難にさせている。その結果風俗に…の論点を立たせたタイトルにした方がもっと世に問えたのではと思う。その点だけが残念。

  • 改めて若年世代の貧困について、リアルに感じられた。
    自分が非常に恵まれていることを実感した。
    お金や経済に関して、もっと目を向けて、知識を吸収しなければ、自分もすぐに同じ状況になってしまうのではないかと感じた。

  • ここの書かれている状態はおそらく大学によってはありふれた状態なのだろうと思うが、慶應や早稲田クラスでも風俗嬢が本当にいるというのは驚きだった。あれは広告文句であって、眉唾だと思っていた。

    この状態で参政権を18歳にするということは、大学や専門学校で、ブラック労働問題に対応することを真剣に考える政党が若者の支持を得やすいということだろう。そういう意味では共産党や公明党のようないままでに個別対応も辞さずに生活問題、労働問題でどぶ板やってきたところがいかに対応するかで議席が変化するであろうと思われる。

  • 673.9

  • これが現実なのかな?

  • 若者の経済的困窮は放置できない大変な問題。
    もっと社会全体で真剣に課題を掘り下げて早急に対策を講じなければと思うが、やはり高齢者問題の方が優先されているような気がする。国の将来を考えれば若年層の貧困問題の方がプライオリティは高いと思う。

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著者プロフィール

1972年生まれ。ノンフィクションライター。AV女優や風俗、介護などの現場をフィールドワークとして取材・執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、さまざまな過酷な現場の話にひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)はニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネートされた。著書に『新型コロナと貧困女子』(宝島新書)、『日本の貧困女子』(SB新書)、『職業としてのAV女優』『ルポ中年童貞』(幻冬舎新書)など多数がある。また『名前のない女たち』シリーズは劇場映画化もされている。

「2020年 『日本が壊れる前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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