定年前 50歳から始める「定活」 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950000

感想・レビュー・書評

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  • 定年後の漠然とした不安は、わからないからなので、収支予測をするというのは納得。
    真面目に定活しようとピーマン思った。

  • サラリーマンである限り、いずれ必ずやってくる定年。その定年に備えて、50歳代から準備をしておけば、より安心だ。
    基本は、定年後も働こう。働き方はいろいろある。
    現役時代からの副業もおすすめ。定年後本業になりうる。
    会社以外の人達とも関わる活動をしよう。
    経済的不安は、冷静に試算すれば、そんなに不安がることもない。
    もやもやしていた、不安が見える化される一冊。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 定年後「7つの勘違い」/第2章 お金の不安は「見える化」と「人脈」で解決/第3章 老後はコミュニケーションが9割/第4章 今日から始める「定活」/第5章 やっておきたい老後準備/第6章 私たちの「定年前」-6人の事例に学ぶ

  • シニア層へのライフプランニングを行っている著者による、定年前に行っておくべきことのアドバイス本。納得できる項目が多く、参考になった。わかりやすい。
    「(地域の人たちとの付き合いは難しい)多くの地域では自治会や町内会の運営も一見民主的に見えて、実はかなり厳然とした序列が存在しているのです。地域にずっと住んできた人だけがわかる暗黙の了解です。そしてそういう秩序を無視してしまうと関係が悪くなりかねません。ことほど左様に地域の人たちと付き合うというのは面倒くさいのです」p27
    「(あなたはよそ者)サラリーマン時代にはほとんどご近所との付き合いはなく、定年になった途端に、地域にずけずけと入り込んでいこうとするのは、ちょっと考え直した方が良いと思います」p29
    「(旅行での夫婦別部屋)宿を取るとき、しばしばシングルを2部屋取ると言います。別に夫婦仲が悪いわけではありません。その方がとても気楽でリラックスできるからだそうです」p36
    「介護費用は自分で用意しておくべきです(平均800万円)」p76
    「人とのつかがりを強くするためには、ギブ・アンド・テイクではなく、ギブ・ファーストの気持ちでないとダメです」p87
    「友達を作るきっかけは、とにかくマメに人のいる場所に顔を出すことしかありません」p103
    「定年前にさまざまな人と交流する場合にぜひ積極的にやった方がいいことがあります。それはある程度交流の機会が増えてきたら自らが世話役を買って出る、つまり自分が幹事になるべきだということです」p105
    「ひとが一番精神的につらいのは「自分が誰の役にも立っていない。世の中に必要とされていない」と感じる時です」p113

  • 定年後の第二の人生を幸せに、楽しく過ごすための実用書的な内容でした。サラリーマンなら誰もが迎える定年後の生活で起きうる不安や間違った考え方を払拭できる内容で、とても参考になりました。

    定年後に、まず最初に誰もが不安を抱く「お金」の問題。収支予測のやり方や、医療・介護にかかる費用の目安など、現実的且つ具体的なアドバイスが書かれていました。老後の他人との付き合い方、定年後の働き方、趣味の見つけ方・楽しみ方、勉強のススメ、などなど充実した第二の人生を送るためのヒントがたくさん載せられていました。

    最後の章では、人生の先輩方の事例がいくつか紹介されていて、様々な職歴の方がどのような経緯で定年を迎え、そして今現在どのよう人生を歩んでいるのか、とても参考になる内容でした。

    ■本書のポイントメモ

    1.定年後の「7つの勘違い」
    ・定年後の生活費を把握する(メディアに惑わされない)
    ・退職金は生活資金の一部にしよう
    ・地域のコミュニティには奉仕するつもりで参加しよう
    ・夫婦間は適度な距離感で別々の趣味を
    ・投資より自分で働こう
    ・節約より生活のダウンサイジングを
    ・定年後の再雇用より自分のやりたい仕事に転職

    2.お金の不安は「見える化」と「人脈」で解決
    ・生活の収支予測をして不安を取り除く
    ・医療・介護にかかる費用は約800万円
    ・定年後に働く場合の収入は夫婦で8万円を目安に
    ・人脈作りを大切に(ギブ・ファーストの気持ちで)

    3.老後はコミュニケーションが9割
    ・50歳を過ぎたら会社の人とは付き合わない
    ・自分には全く縁遠い趣味を持ってみよう
    ・交流し合える友人を作り、積極的に世話役をやろう

    4.今日から始める「定活」
    ・50代のうちに副業をしてみよう
    ・定年男子の会でヨコの関係のコミュニティ作りを
    ・地方移住はまずリハーサルで(体験施設など)
    ・定年後の転職は現役時代に事前準備をしておこう

    5.やっておきたい老後準備
    ・家事のススメ(メリット多し)
    ・個人旅行で自立の第一歩を
    ・勉強のススメ(何事にも好奇心を持って)
    ・笑顔と姿勢で見た目にも気を配る
    ・SNSのススメ(新しい居場所、デメリットには注意)

    6.私たちの「定年前」-6人の事例に学ぶ
    ①社会保険労務士
    ・50代は自分のやりたいことをする最後のチャンス
    ・リスクを取らないとリターンは得られない
    ②個人投資家、ボランティア
    ・人生は決して思い通りにならない
    ・人生も自己裁量でよい
    ③団体顧問
    ・地元とのつながり、ボランティア活動
    ・70代後半で自分のやるべきことがわかった
    ④ジャズミュージシャン
    ・現役時代から二足の草鞋
    ・定年後は音楽一本、音楽は一生の友
    ⑤起業準備中
    ・ずっと働き続けることが勝ち組
    ・常に人との接点を持っていたい
    ⑥海運会社営業(現職)
    ・セミナープロデュースを副業
    ・やりたいことは遠慮せずにやろう

  • 定年後は会社の仕事という、面白くても面白くなくても”やらなければならない”ことがなくなる分だけ、それまで以上に楽しく充実した生活が送れる
    人は経験していないことは、むやみやたらに心配してしまう
    年金の繰り上げはお得な資産運用
    固定費の削減の考え方は、必要か不要かで判断する
    老後の収入は3種類のみ:公的年金・企業年金・働いた収入
    支出:日常生活費・自己実現費(趣味・娯楽)・一時出費(修繕費・家電・子供の援助金)
    医療費の目安:250万円
    ①65~89歳までの医療費負担合計→192万円
    ②入院の場合の医療費自己負担上限額→5万7600円
    ③入院を24年間で10カ月入院と想定
    現役自体のようなストレスの溜まる働き方ではなく、自分のぺーすで無理なく働く、健康や精神面で有効
    男性はヨコのコミュニケーションが極めて苦手、友人を作るきっかけは、とにかくマメに人のいる場所に顔を出すことした無い、SNSを活用するのも手
    講座に参加することによって、定年後のネットワークは一層広がる。
    男性にとってはコミュニケーションは何かを実現するための手段であり、女性に取ってはそれ自体が目的
    異性の友達を作り、独特のコミュニケーション能力を学ぶ
    自慢しない、威張らない、怒らないの3ないを実践

  • 軽快なタッチで読みやすい。

    内容に関しては個人的には特に目新しさは感じなかったけど、「会社人間」を自覚している50代(特に男性)は読んでおいた方がいいかも。

  • 定年前の活動を50歳前後から始める。また、定活をした人の充実した生活を送られている方のインタビューなどとても興味深い内容だった。

  • 定年後に何も特別なことをする必要はない。ただ、家事、特に料理、勉強などは定年前からしておくとよい。定年後に必要なのは仕事がらみの「知人」ではなく、交流し合える「友人」。異性の友達が大切な理由。それは自分にない能力を学ぶことができるから。

  • 書いてあることが、自分にとっては当たり前のことだった。
    友達のいない人や趣味のない人が読むとよろしいかと思います。

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著者プロフィール

経済コラムニスト/㈱オフィス・リベルタス代表
1952年、大阪府生まれ。大手証券会社で個人資産運用業務や企業年金制度のコンサルティングなどに従事。定年まで勤務し、2012年に独立後は、「サラリーマンが退職後、幸せな生活を送れるように支援する」という理念のもと、資産運用やライフプランニングに関する講演・研修・執筆活動を行なっている。『定年前、しなくていい5つのこと』『お金の賢い減らし方』(ともに光文社新書)、『知らないと損する年金の真実』(ワニブックスPLUS新書)など、著書多数。

「2023年 『50歳からやってはいけないお金のこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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