SDGs投資 資産運用しながら社会貢献 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950703

作品紹介・あらすじ

SDGs(持続可能な開発目標)の達成期限まで10年。「誰一人取り残さない」世界目標のために個人ができる投資を、渋沢栄一『論語と算盤』をヒントにわかりやすくご紹介します。投資とは、英語で「インベスト」。すなわち未来の可能性を、「ベスト」に「イン」すること。そのためにお金を循環させるのが、投資の本質です。SDGs投資ならば、舞台は世界。投資の基本のキからSDGs関連の最新動向まで、すべてがわかる一冊です。【目次より】はじめに  正解のないことに挑む勇気  大谷翔平選手のマンダラート  見えない未来を信じる力  イマジネーションが文化を築いた  第1章 MeからWeへ?投資の本質  利益から価値の最大化へ  投資でリターンを得るには  若い世代のメイク・ソサエティ  イマジネーションから動く若者  「殖やす」から「使い方」を知る必要  お金の色を整える  MeからWeへのお金の使い方  ありがとうの連鎖が企業力に  投資とはひいきのチームをつくること  関心事を世間から世界に  全体の総量が膨らむお金の使い方  「現金が安心」は大きな誤解循環で生まれる新しい市場  第2章 論語と算盤、SDGsと投資?〝と?で持続させる経済社会  キーワードは共感と共助、そして共創  合本主義はステークホルダーキャピタリズム  実社会でのサステナビリティとインクルージョンAI時代こそ〝か?より〝と?の力を活かそう SDGsは『論語と算盤』の現代版  専門家のMDGsから私のSDGsへ  ボーダーレスなマインドセットとは  「よそ者・若者・バカ者」の法則  瀬戸内国際芸術祭のビジネスモデル  お金の本質とは不可視の力  第3章 ESGとSDGsという双子の関係?手段と目的  環境・社会・統治を考えてこそ企業  企業に求められる道徳  企業と投資家の対話ツール  新しい文脈での〝三方良し?  社外取締役や女性の活躍  ESGは手段でSDGsは目的  SDGsバッジをつける意味  ムーンショットが現実を加速させた  「できるわけがない」から飛躍する  逆境の処方箋〝大丈夫の試金石?  「やりたい/できる」の実現  矛盾同士で化学反応  第4章 コモンズ投信?楽しくなければ投資じゃない!  タンス預金は月まで届く?  少子高齢化対策の立ち後れ  世界とつながるミレニアル世代  30年周期の経済バイオリズム  破壊と繁栄の繰り返し意識の継承は60年  公的年金は払い続けよう「コモンズ30ファンド」の「30 」とは  コモンズ投信という「共有地」の起源  リーマン・ショックで得た答え  個人が継続できる長期投資とは  毎月5000円を今日から始める 長期投資に必要な不可視の価値  楽しくなければ投資じゃない!  第5章 インパクト投資?新しいお金の流れにスイッチオン  誰一人取り残さない世のなかのための投資  世界の運用資金の1割でSDGs達成へ  個人が参加できるSDGs投資  頭の体操、ソーシャル・インパクト・ボンド  測定できなきゃインパクトではない!  SDGsの世界フレーム誕生

感想・レビュー・書評

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  • SDGs投資について論語と算盤の考え方との共通点や普遍的な価値について書かれた新書。論語やSDGs投資に馴染みがない人には良い本だと思う。周辺知識を既に持っている人だと少し物足りないか。

  • 背ラベル:338.15-シ

  • 投資は応援の気持ちに根差した社会参加の一手段。

  •  
    ── 渋澤 健《SDGs投資 資産運用しながら社会貢献 20200513 朝日新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4022950706
     
     澁澤 栄一   子爵 18400316 埼玉 東京 19311111 91 /天保11.0213
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%BD%C2%C2%F4+%B1%C9%B0%EC
     
     渋沢 健 栄一の玄孫 19610318 神奈川 逗子 /Sibisawa, Ken
    /シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役、コモンズ投信会長
    /経済同友会幹事、UNDP SDG Impact/企画運営委員会委員/成蹊大学客員教授
    /東京大学総長室アドバイザー
    …… 幼少期から大学卒業まで米国育ち、40歳に独立したときに栄一の
    思想と出会う。
     
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20210921
     中秋の名月 ~ The harvest moon is the full moon ~
     
    (20210922)
     

  • 参考図書

  • 【はじめに】
    マンダラート 大谷翔平

    【MeからWeへ~投資の本質】
    20世紀 株主還元主義 利益の最大化
    21世紀 SDGs 持続発展 価値の持続可能性
    価格の最大化ではなく、価値の最大化
    結果平等ではなく機会平等を目指そう

    【論語と算盤、SDGsと投資~「と」で持続させる経済社会】
    論語「と」算盤
    →具体例 瀬戸内国際美術祭
    瀬戸内の群島にアートを呼び込み、活性化。
    カレーうどん。インドのカレーと中国のうどんを合体。
    SDGsの化学反応。よそ者、バカ者を既存のムラに呼び込み。
    変革には、反対・努力が必要なものの、終わったあとは生産性や価値の向上につながる。

    【ESGとSDGsという双子の関係~手段と目的】
    E環境 S社会 G統治
    長期的な経営を考えた際に、適応力を持っているかの判断基準
    ESGという判断基準によって、SDGsという目標を達成する努力を求める時代になる。
    個人ベースで考えると、
    「できる・できない」ではなく「やりたい・やりたくない」を軸とする。
    できっこない・やりたい=ムーンショット

    【コモンズ投信~楽しくなければ投資じゃない!】
    30年周期で経済の浮き沈み。
    アメリカの文豪マーク・トウェインの言葉
    「History does not report itself, but it does rhythm.」
    Me=私
    We=次の世代 子供や孫たち
    未来を信じる力こそ長期投資に必要。
    物事を長期で行うために 楽しい > 好き > 知る

    【インパクト投資~新しいお金の流れにスイッチオン】
    インパクト投資=ポジティブな社会的インパクトを意図し、そのインパクトの持続可能性を支えるために経済的リターンを求める
    メイド ウィズ ジャパン
    世界は若い!インド、インドネシア、アフリカ



  • #本 #ビジネス #SDGs
    正直、SDGsは知ってるけど、だから何? それが民間のビジネスや個人と何の関係があるの? と思っていたので読んでみた本。これは主に投資という側面からSDGsを見た内容だけど、慈善事業というだけではなく、ブルーオーシャンの市場を開拓する、という意味もあるのかな、という感じでした。

  • SDGsが良く理解できました。
    今まで、言葉だけ頭の中を踊ってましたが、なんとなく全貌を見ることができました。
    良い活動なので、私も取り組みたいですね!

  • お金の使い方をMeからWeへ、そして共感と共助、さらには共創により持続可能な世界を目指す。
    ESGとSDGsは双子の関係であり、ESGという手段によってSDGsという目標を達成する努力が必要。

  •  不安を持つのは、人間としては余分なストレスかもしれません。しかし、未来を創造できる、見通せる、信じられるというイマジネーションの力があるからこそ、人間は見えている今と見えない未来を結び付ける“と”いう飛躍を発揮できるのだと思います。それが期待や希望となるのです。(p.15)

     フリードマンの思想を21世紀の文脈で私なりに読み換えてみましょう。それは、「企業の存在意義とは<利益の最大化>ではなく、<価値の最大化>である」ということです。(p.31)

     〈真に理財に長じる人は、よく集むると同時によく散ずるようでなくてはならぬ〉
    ここでいう「よく散ずる」とは、飲み会などで気前がいい人ということだけではありません。寄付や投資を通じて世の中へ還元する、Weのお金の使い方を示しています。「ありがとう」の循環です。(p.47)

    〈正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができない。したがって論語と算盤を一致させることが今日の大切な務めである〉(p.66)

    上がっても下がっても、「そういうものだから」と、ある意味であきらめることが大事です。儲かる、儲からないといったストレスに惑わされることなく、コツコツと資産を形成する。このような長期投資の形態こそが、持続可能性のある成長といえます。(p.149)

    積み立て投資を長期的に行えば、必ず増えるものがあります。それは「口数」です。価格が下がる局面では、「口数」がさらに増えます。このことは、何のミスリードでもなく、事実です。(p.184)

    有識者座談会は、2020年の春に報告書をまとめました。そこでは、感染症対策の財源を確保する新たな入出国税の設置、環境に配慮するグリーンボンドの投資家の税優遇や発行体のリスク・アセット規制の緩和など、様々な可能性について討議したことを明示しました。ただ、政治的に最も受け入れが良かったと感じた提言が、「インパクト投資」の促進です。
    インパクト投資とは、測定可能なポジティブ社会的インパクト「と」経済的リターンの両立を目指す投資です。まさに、渋沢栄一の『論語と算盤』の現代意義が示されている行為です。(p.195)

    なぜ、社会的インパクトの測定が大事なのでしょう?それは、その方が社会的課題解決のために大きな金額の流れが動き出す可能性があるからです。(p.207)

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著者プロフィール

渋沢栄一の玄孫。シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役。コモンズ投信株式会社取締役会長。JPモルガン、ゴールドマンサックスなど米投資銀行での実務経験も豊富。

「2022年 『しごとってなあに?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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