コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.21
  • (7)
  • (24)
  • (53)
  • (13)
  • (2)
本棚登録 : 396
感想 : 44
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950949

作品紹介・あらすじ

日本の未来はどうなるか――? 養老孟司 ユヴァル・ノア・ハラリ ジャレド・ダイアモンド 福岡伸一 ブレイディみかこ 角幡唯介 東畑開人etc. 22人の論客が示すアフターコロナの針路!朝日新聞大反響連載を書籍化新型コロナウイルスは瞬く間に地球上に広まり多くの命と日常を奪った。すべての人に平等に降りかかるこの感染症によって、社会は様変わりしてしまった。第2波の懸念も高まり、感染への恐怖が消えない中、私たちは大きく変容する世界をどう捉え、どのように考えればよいのか。現代の知性たちのパースペクティブを通し「コロナ後」を思考する糧を届ける。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【読書感想】コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線 | BLOGOS(ブロゴス)
    https://blogos.com/article/504486/

    朝日新聞出版 最新刊行物:新書:コロナ後の世界を語る
    https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=22137

  • 新しい生活様式も適用され、世界は変わってしまった。
    今年の初めには考えられなかったことである。

    しかし、日々更新される膨大な情報に惑わされることなく、本質をとらえ何が正しいのか判断していくことを求められているような気がする。
    これは、コロナに限らずすべてに言えることである。

    今後の世界は誰にもわからないが、自分でまずは考えてみることが大切である。

  • コロナ後の世界というのはわたし自身にとっても明確にいろいろな意味でそれまでと変わりました。
    わたし自身は50代半ばですがワクチン接種は拒否しています。
    コロナウイルス自体に関しましては、日本人にとってはもともと大騒ぎをするほど大して問題ではなかったのですが、健康な人達までもがコロナワクチン注射を受けてしまうことによって、ワクチン注射を打った人たちの体内で悪いウイルス・菌が増殖をしてしまい、その悪いウイルス・菌を周り・周囲や日本中にばらまいてしまうことになるという説を信じています。

    そしてコロナ以前にはわたし自身では、「何とかコツコツと学び続けてさえいけば、生きていく道はあるのではないのかな」「学び続けてさえいくことが出来たならば、道は開けるのではないのかな」とぼんやりと考えていて、毎日平均6〜8時間くらいはなにかしらの学習をし続けていたのですが、今は自分なんかがいくら何かやっていっても格差、階級とかがどんどんと開いていって固定化していき、何も希望ややる気がでないような心境です。

    鎌田實
    人と人との関係であれば、フィジカルディスタンシング、ソーシャルコネクティング(物理的に距離を取り、社会的につながること)が大切になってくる。どうすれば、「離れてつながる」ことが実現できるのかを考えていかなくてはなりません

    まえがき
    第1章 人間とは生命とは
    養老孟司
    福岡伸一
    角幡唯介
    五味太郎
    第2章 歴史と国家

    ユヴァル・ノア・ハラリ
    情報を得て自発的に動くことのできる人間は、警察の取り締まりを受けて動く無知な人間にくらべて危機にうまく対処できます。

    ジャレド・ダイアモンド
    イアン・ブレマー
    大澤真幸

    藤原辰史
    長期戦に備えよ―歴史が伝えること

    中島岳志
    藻谷浩介
    山本太郎
    伊藤隆敏
    第3章 社会を問う
    ブレイディみかこ
    斎藤環
    東畑開人
    磯野真穂
    荻上チキ

    鎌田實
    人と人との関係であれば、フィジカルディスタンシング、ソーシャルコネクティング(物理的に距離を取り、社会的につながること)が大切になってくる。どうすれば、「離れてつながる」ことが実現できるのかを考えていかなくてはなりません

    第4章 暮らしと文化という希望
    横尾忠則
    坂本龍一
    柚月麻子
    あとがき

  • 現在2023年4月末。先日、まもなく新型コロナが5類になることが正式決定されたとニュースで流れた。
    この本に掲載されているインタビューや手記は2020年。コロナ禍がいよいよ始まり、おそらく世界中の誰もが、今まで非日常と思ってきたことを日常的なものとしなくてはならないという不安に覆われはじめてきた、そんな時期の発言だ。そのような意味では、更に数年後、コロナ禍を振り返るための格好の史料となりうると思った。
    この本の中で多くの識者たちが言及していたと思うが、人間にとって一番厄介なのは、人間の心の中に生じる差別、偏見、批判なのだ。どのような状況下にあっても生じるこの心の動きに、私たちはどのように打ち勝っていけばいいのだろうか?

  • ラジオ「荻上チキセッション」が夕方に移ってから聞くようになり、荻上チキさんとはどういう人かと探していて行きあたった本。読みたいと思った人の章のみ読みました。

    養老孟司:「不要不急とは」という、今回もまた若干ずれた感のある内容なのだが、この用語への同氏の違和感は、医者でありながら現場ではなく解剖をやっている自分、また現在の老人で公職にもない自分の存在は不要不急なのではという根本から生まれている。そこからさらに、人間自体不要不急なのではという話。この辺りは、前回読んだ氏のインタビューで、老人はコロナ禍を乗り切ったところで生き甲斐はあるのかという疑問と相反するようで通じるところがあり、面白いなあと思った。それにしても毎回若干ずれてるのに毎回養老先生が出てくるのは、よっぽど好かれているということなんだろうなあ。

    五味太郎:絵本作家だからなのか子供にあたたかい視点。そもそもの教育が、子供の権利のはずなのに子供に失礼だというところから発し、不安だったのはコロナ禍のせいなのか、収束して非日常から戻った際の「日常」は(特に子供にとって)そもそもよかったのかという議論。学校はありがたいけれど、現行の教育に対する疑問や批判が帳消しにされるべきではないということなのだろう。これまたコロナ云々を超えた根本的議論。

    荻上チキ:検察庁法改正(定年延長)が見送られたことに見る世論の動きの分析。良くも悪くも議論が単純化されることで世論が盛り上がるというところに、なるほどなと思った。

    ブレイディみかこ:息子が受けた、コロナ禍でのアジア人蔑視発言から、各人が自分のなかにある偏見に気づくきっかけになったという話。分析する息子さんも、その発言を注意した級友も、なんとも冷静ですごいなあと思う。またキーワーカーへの拍手の要不要論も、それが次世代に残すであろう影響から反対はできないというブレイディさん、現在がそうこうで終わらせずコロナ後に続いていく、次世代を育てていくという先を見据えた視点にハッとした。

    (お名前を失念):会うことが暴力という言葉になるほどなあと思った。だから「あつ森」のように会わなくて良い平和なゲームが人気になると。裏を返せば、会うことの暴力に対峙できない人の中に、その分の暴力をネット上で振るう人がいるのではないかと思わないでもなかったが、生身とバーチャルの違い=暴力・重力という視点が面白いと思った。

  • 面白い。コロナまだまだ見えない昨年春の記事にしてはほとんどが確信ついている気がする。
    あくまでコラムの寄せ集めだけど、メンバーがすごいので、まとめて読めるのはありがたい。

  • あくまでも途中経過、もしくは現在進行形の新型コロナの世を語っている。見通しが立たない中で共通するのは、コロナ後の世は前と決してイコールにはならないこと。世界はこれを繰り返してきたということ、だろうか。スピード感を持ってひとまずまとめられた評論を読めたのはよかったと思う。

  • これは出版社が売らんがための企画を練って安直に出した本の感が否めない。もっと企画者が汗をかかなければどんな立派な方々を登場させてもいい本とはならない。

  • 2020年5月くらいの記事が多く、今の8月の新型コロナウイルスに関しての情報が薄いのは残念。しかし、養老孟司、福岡伸一などの話は風化してなくて心して読んだ。

  • 2021-05-09 amazon 594-2021/9/15 読了

全44件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×