死者と霊性の哲学 ポスト近代を生きぬく仏教と神智学 (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022951588

作品紹介・あらすじ

「近代の終焉」後、長く混迷の時代が続いている。従来の思想史や哲学史では見逃されてきた「死者」と「霊性」という問題こそ、日本の思想で重要な役割を果たしている。19世紀以来展開された神智学の系譜にさかのぼり、仏教学の第一人者が「希望の原理」を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 死者と霊性の哲学 ポスト近代を生き抜く仏教と神智学の智慧 末木文美士著:中外日報
    https://www.chugainippoh.co.jp/article/kanren/books/20220225-001.html

    朝日新聞出版 最新刊行物:新書:死者と霊性の哲学
    https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=23346

  • 話題は多岐にわたるが、問題意識は一つ。
    ポスト近代において、確かな道筋を描けるか?である。
    そのために、神智学や神秘主義を参照しつつ、他者というものを掘り下げる。

    ポスト近代の問題点は、覇権主義だ。
    ルールさえ守れば、何をしても良いという発想だ。
    根底に相対主義がある。

    それでも、進む「べき」道はあるのか。

    物事の深淵をのぞき込む醍醐味はあった。
    各論の提言も面白い。
    しかし、いつもの骨太さが無かったように思う。

  • 1章 近代は終焉したか?
    2章 普遍か、特殊か
    3章 厄介な他者
    4章 死者と死後
    5章 死者と霊性的世界―神智学を手掛かりとして
    6章 日本の霊性論
    7章 霊性的世界と言葉
    8章 霊性と倫理
    9章 理想と夢想―もう一つの近代の道
    10章 理想を呼び起こす―ポスト近代に抗して

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授、東京大学名誉教授

「2024年 『日本の近代思想を読みなおす3 美/藝術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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