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- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022951588
作品紹介・あらすじ
「近代の終焉」後、長く混迷の時代が続いている。従来の思想史や哲学史では見逃されてきた「死者」と「霊性」という問題こそ、日本の思想で重要な役割を果たしている。19世紀以来展開された神智学の系譜にさかのぼり、仏教学の第一人者が「希望の原理」を探る。
感想・レビュー・書評
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話題は多岐にわたるが、問題意識は一つ。
ポスト近代において、確かな道筋を描けるか?である。
そのために、神智学や神秘主義を参照しつつ、他者というものを掘り下げる。
ポスト近代の問題点は、覇権主義だ。
ルールさえ守れば、何をしても良いという発想だ。
根底に相対主義がある。
それでも、進む「べき」道はあるのか。
物事の深淵をのぞき込む醍醐味はあった。
各論の提言も面白い。
しかし、いつもの骨太さが無かったように思う。 -
1章 近代は終焉したか?
2章 普遍か、特殊か
3章 厄介な他者
4章 死者と死後
5章 死者と霊性的世界―神智学を手掛かりとして
6章 日本の霊性論
7章 霊性的世界と言葉
8章 霊性と倫理
9章 理想と夢想―もう一つの近代の道
10章 理想を呼び起こす―ポスト近代に抗して
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