OUT OF AFRICA アフリカの奇跡 世界に誇れる日本人ビジネスマンの物語
- 朝日新聞出版 (2012年7月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784023310667
感想・レビュー・書評
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ケニアでマカダミアナッツの会社を興し、現在は微生物を使ったビジネスを展開する佐藤さんの自伝。正直にご自分の言葉で書かれた文面がおもしろく、サラッと読んでしまった。
社会のために実体のある仕事をして貢献していくには、やはり実体のある物づくりのような気がする。
起承転結の起だけでもいいのだという気にさせられた。責任を履き違えてはいけないのだろう。欲ではない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自宅庭で読了。
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面白いです
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すごく読みやすい。
アフリカだけでなく、著者の寄り道エピソードも面白い。
アフリカの問題に対する、一つの答えがあると思う。 -
この本の帯にはこう書かれています。
「単身渡ったケニアで年商30億の会社を築き、70歳を超えてなお新事業に挑戦する規格外の人生」
これだけでも十分ですが、さらにこれが約50年前に始めた事と聞いたらどうだろうか。今ほど、世界の情勢もはっきりとわからない状況で、遠い異国の地で事業を起こすことがどれだけ大変なことか。
本書ではその佐藤さんの生い立ちから事業の成果、失敗、今取り組んでいる新事業の話などが綴られている。
アフリカで仕事を行う身としては、非常にためになる内容がたくさんあった。
■赤ペンチェック
・援助では人も国にも自立できない。必要なのは収入を得る道筋を得ることだ
・会社の目指すビジョンには、ちゃんと一人の人間としての自分も含まれているということを、言葉や報酬という形で確認すると、彼らの中に参加意識と主体性が出てきます。
・決まった期日に給料を払うなど、まず生活の保障をしてあげなければなりません。
・言葉は大事だからきちんと喋らなくてはいけないよ。相手が感動して泣いてしまうぐらいの説得ができるような言語能力を身に付けなさい。そうじゃないと仕事にならないから。
・儲けは再投資と生産者への還元と従業員の福祉に回す。
・今君たちがいるコンフォートゾーン(心から落ち着いた状態を示す)は、親の世代やそのまた上のおじいさん、おばあさん世代が一生懸命頑張って作ったもので、そこにどっぷりと浸かっていたら、どんどん社会は衰退して、君たちの世代にはゼロになってしまう。だから、コンフォートゾーンを突き抜けて、新しいチャレンジをせよ。
・実体も責任もないという点では、解説者もコンサルタントも同じなのです。ひいては政治家のやることに対して批判や非難ばかりしている国民も根は同じなのです。
・志は高く清く持って目線、すなわち日々の生活態度、財産などは低くする。それがあるべき姿だし、そのほうが長らえることができます。
・シンプルであるということがもっとも深い。 -
読んだあと、自分のこれからを考えたくなります。
ページ数もそんなに多くなく、文字も比較的大きめ。
モノ書きのこなれた&こじゃれた表現とは違って、
飾り気がなく、素直でやさしい表現で淡々と綴られている。
だからこそ、内容はかなり濃縮されてて、
行間にメッセージが詰まってる。
…かといっておカタイ感じも、上から目線でもなく、
割と(だいぶ??)ユルく^^ユーモアがある。
これだけのことをされているからには、
もちろん並々ならぬ努力をされているだろうし、
ものすごいご苦労もあっただろうけど、それを感じさせない。
5章が私は特にすき
Worry is a misuse of imagination
(心配というのは想像力の誤った使い方だ)
というアフリカの格言に
超心配性の私は背中をドロップキックされたような衝撃!!
(おかげで何歩か前のめりにすすんだわよ)
銀行マン、コンサルの仕事は実体がないから嫌いというのは
すごく納得するわ。個人的に^^
さあどうやって自分は生きるのか、
どんな哲学を持って生き抜くのか。
そんなことを問い直される。