「固有名詞」子育て―ふつうの子でも知らぬまに頭が良くなった55の方法

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023311329

感想・レビュー・書評

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  • 子どもとの会話のレベルを再考してみます。
    子供を子供扱いしなくていいのかも。

  • 暁星国際小学校にお子様を通わせているママが書いた育児本。

    小学校に入学させるだけなら普通のことですが、この子が他の子と違うことは、TOEIC900点、最年少5歳で英検2級、様々な資格を取得し、3000台のミニカーや600台の携帯モックを車種、機種、会社等、詳細に識別する能力を持つスーパー小学生なのだ。

    このような子どもを育てることに結果的に有効だったのではないか、としている説がタイトルにもなっている「固有名詞」子育て、というもの。

    私もここまで徹底は出来ていないが、赤ちゃんだからとか小さいからという理由で「ブーブー」とか「おまんま」とか言うのがこっ恥ずかしかったので、小さいうちから大人が使うのと同じ言葉で接してきた。

    個体を識別するぐらい細かなキーワードを重ねて行くと、その意味を説明したり、そのキーワードの抽象化された概念を説明したりする必要に迫られるから、自然に語彙が増えて行く、という説である。

    例えば車も、「ブーブー」とか単純化せずに、「BMW 320d」と教えてしまう。
    すると、「BMWはメーカー名」「3はシリーズ名」「20は排気量(2リットル)」「dはディーゼルエンジン」という風に意味を教える必要がある。そこから派生して、たくさんのメーカーがあること、シリーズがあること、排気量、エンジンの様式など、様々な会話が出来てしまい、これがそのまま語彙になって行く、というわけだ。

    手法本というより、エッセイに近い体裁である。
    254ページあるが、そのうちの55ページはタイトルページである。
    正味199ページということになるが、文字も大きく読みやすい。
    数時間あれば読めてしまうだろう。

    育児の合間、教育の合間に楽しみがてら読むと視野が広がると思う。

著者プロフィール

1964年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科准教授。
専門:歴史学(東南アジア史)。

「2008年 『ヴィエンチャン平野の暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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