- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784023312616
作品紹介・あらすじ
【社会科学/社会】このままでは、年間20万人が孤立死する!?「パラサイト・シングル」「婚活」などの言葉で社会動向を先取りしてきた社会学者が、若者の未婚化・シングル(単身)化が進む日本の未来に警鐘をならす!
感想・レビュー・書評
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山田先生の「ネーミング」センスはすごいなぁとまず感心。
まさに「家族難民」としか呼べないような人たちが今たくさんあふれています。多分目に付くところよりも目の届かないところにたくさんいるでしょう。そして増えるのでしょうね。
少子化や婚姻率低下などによる社会福祉制度維持の危機について、個人的対策・社会的対策の両面から攻めねばならないという意見には深くうなづきました。
何故だかその問題の話になるとたいてい「黒か白か」のような極端な論調に偏ってしまい「どうしてそんなふうにしか考えることが出来ないのか」と思うことが多かったのです。特に個人に対して攻撃をする論調。
例えば結婚していない人にずけずけと「どうして結婚しないのか」とか、子供のいない夫婦に「子供を作らないと社会責任を果たしていない」と言ってしまうなど。
もしかすると望んでいてもそうできないなんらかの事情があるかもしれないのにそれを省みず言ってしまうというような世間の空気など。
保護されている立場とその対象には当てはまらない立場との「恵まれ度」の差がものすごく激しく、そしてそれはこのままではこれからもっと激しくなるだろうということ。
どうするかを考えなくてはなりませんが、まずは多くの世代がこういう状況に関心を寄せなくては始まらないでしょう。多くの人に読んでもらいたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の見通しは人ごとではないのだけど、個人的には上野千鶴子の言う「お一人様」の老後の方が望ましい。家族に支えてもらうということは自分に関して言えば、リアリティが乏しいように思います。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/62899 -
読みやすい!
2~3時間でスラスラ読めたし、面白かった! -
2020 4/10
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標準家族の家族神話が崩壊しつつある今、誰でもシングルになりうる今、
バランスの良い政策が求められている。 -
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