- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784023314931
作品紹介・あらすじ
老老医療の混乱のなか、若手医師はアルバイトに忙しく、名門病院さえ赤字続きで、首都圏に無医村地区が発生する。看護師も理学療法士も足りず、寝たきりと孤独死のリスクが跳ね上がる-。医師不足が招く深刻な危機をどう生き抜けばよいのか。医療ガバナンスを研究する著者がデータをもとに解説する。
感想・レビュー・書評
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首都圏が医師不足であること、将来的に深刻であることがよく分かった。
著者の近藤誠医師に関する部分は、読みながら気になっていたが、最後の方で言及されていて、少なからぬ部分が両者で重なっていると思われた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このタイトルの意味だけでなく都内の病院の色がよく分かり勉強になりました。
これから高齢者が増えると医師はもっと忙しくなるやろうな、、当たり前のように残業が必要になり、なりたいと思う人は少なくなるかもしれない。
それを減らすためにも、見合った給料をだす必要がある。そのためには病院が繁盛しないといけない。繁盛するためにはスキルの高い医師が必要。仙台厚生病院のように研修医に手厚い病院が増えれば良い。
先を見据えて、頑張れ日本! -
著者の主張はわかったけれど、一般市民に向けてのメッセージとして、コネが重要とか、患者数ランキングに注目とかは、ちょっと浮世離れした発言に思えました。医師のコミュニケーション能力の説明も、ほぼ人脈があって社交的であることと同義っていうのは誤解と思いました。プライマリケアって視点があんまり語られていなくて残念。総合診療医批判として、何でも診れるエキスパートなんて無理と言っているところにも、そもそもそういう役割ではないという誤解がある気がしました。
首都圏の危機的状況や、看護師数の偏在問題、必要医師数のOECD平均では見えない、医師の高齢化を問題視している点などは勉強になりました。