- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784023319288
作品紹介・あらすじ
人気噺家・春風亭一之輔の最新エッセイ集。落語の本題に入る前に話すフリートーク「まくら」のように、巷で噂のあの話、この話について本音でつづります。先輩噺家・春風亭昇太の結婚についてつづった「遅すぎ婚」、あの不倫離婚で世間を騒がせた俳優についてつづった「共演者」、自身の持ちネタの長所、短所についてつづった「レギュラー」、入部後すぐに退部したラグビー部なのに、ワールドカップで経験者としてのコメントを求められてしまった際の気持ちをつづった「ラグビー」など。合計122本の思わず納得、つい吹き出すエッセイを収録。
感想・レビュー・書評
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「『まくら』とは、落語の本編に入る前の導入のお喋りのこと。『頭に付く』から『まくら』。誰が決めたのかは知らない」(「はじめに」より)
週刊朝日連載コラム「ああ、それ私よく知ってます。」の単行本化第2弾。
2017年7月~2020年9月分がまとめられている。
年間900席の高座を務める合間に、ガラケーで綴られたコラムが満載。
いい加減に描かれているようなのだが、それが「良い加減」になっている。
落語家としての毎日。
3人の子供の父親としての日常。
学生時代の思い出。
落語家になってからの日々。
面白おかしく綴られているのが、とても心地よい。
「第二章 コロナのまくら」では、この一年の日常が綴られている。
前代未聞の自体に右往左往しながらも、日常は流れていく。
そこには当たり前の喜怒哀楽がある。
それを著者が語ると、良い塩梅の「まくら」になる。
「おわりに」に綴られた「引きの強い友人」の話は、古典落語のようなエピソード。
そして、サゲ(オチ)がなんとも心憎い。
張り詰めた心に良く効く、等身大のコラム集。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コロナ禍黎明期にしみじみ。
“自粛を要請=補償したくない”の政府の卑劣。今でも腹立たしい。
高尾山に次男と登る話が好き。パピコに釣られて高尾山に同行する次男君。あるあるだ。
舞台を観に行くと芸人さんが社会風刺ネタを織り交ぜながら演ることもあるのですが、オフレコ扱いなんですよね。
社会風刺をすると叩く今の日本て政治家等々お偉い人達に都合が良いなあ不健全だなあと風刺ネタが出ると思ってしまう。
生きにくい国ニッポン。 -
落語家・春風亭一之輔師匠が、その時話題になってた事や日常のちょっとした事を面白おかしくつづってます。まくら同様、めっちゃ面白い‼︎ 最近、なかなか家で読書できなくて、ほとんど通勤電車の中と職場での昼休憩の時くらい。思わずプッと笑っちゃうようなコラムで、笑いを堪えるのに苦労したよ。でも、笑いって堪えようとすればするほど、ツボにハマったかのように可笑しくなっちゃうんですね。読んでる間は、日常の負の感情なんて忘れちゃって、楽しい時間でした。やっぱり笑いって大切。
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それにしても横溝正史の「悪魔が来りて笛を吹く」って秀逸なタイトル。ダジャレの響きのよさにつられて読み始めた。
週刊朝日連載のエッセイをまとめた第2弾。楽屋裏話的な「反旗」「快挙」、創作話風の「ジューンブライド」が好き。時事ネタは、タイムリーに読めばもっと面白かっただろうと少し残念。 -
有り 779.1/シ/20 棚:19
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もの凄いヴォリューム、なんというコスパの良さ。
パピコ大好き次男坊が、高尾山で自分の靴下を見つける話が大好き。 -
様々なテーマについてのマクラが書かれており、実際に高座で聴いているように、スラスラと話が入ってきた。
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タイトル通り、一之輔師匠のマクラを丸々文字に起こしたかのような内容。 師匠の落語家としての評判なしに読んでも楽しめると思う。純粋にエッセイとして完成度が高い。
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すごく面白いエッセイだけど、ボリュームが多いのと時系列じゃないところが、もう一つ