- Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
- / ISBN・EAN: 9784035395201
作品紹介・あらすじ
まはら三桃、廣嶋玲子、宮下恵茉、佐藤まどか、山本 弘、五人の作家による「一時間」にまつわる物語集。日本児童文学者協会との共同企画。
感想・レビュー・書評
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「その先にあるもの」を読んでみたくて借りたのだけれど、私はあまり好きではなかった。
友がケガをしても歯を食いしばって走っている。
おまえも全力で走り抜き、結果を出せよ。と、私は思う。
ラストも生ぬるい。
おててつないでゴールかよ?と、なんだか気持ち悪ささえ残った。
「ゲテモノハンター」
雑な話。
「魔の水曜日」
上手くできた話だった。
「運命の一時間」
なんとなく助かるであろうことは予想できた。
突っ込みどころが多々ある、都合のいい話。
「ぼくは脱出できたのか?」
TVは作りものだ、さらに、働くということは自分の人生を切り売りすることだ、という、リアリティがある話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ショートストーリーなので、設定を飲み込む前に終わってしまう感じで、がっつりお話を読みたい子には物足りないと思うが、物語を読むことが苦手な子には、足掛かりになるかもしれない。
同じ1時間という時間をテーマにした話ではあるが、学校でのこと、家族のこと、ファンタジー、SF、芸能人の生活と、色々な話が読めるので、自分の好きな話を見つけるのにはいいかも。
私は4話目の「運命の1時間」がとても面白かった。近未来のような世界で、よくある地球滅亡ネタだが、大どんでん返しが星新一みたいで面白い。この話をもっと掘り下げて読んでみたいと思う私は、もしかしたらSFファンタジーが好きなのかもしれない。 -
これにてシリーズコンプリート読了。
今作が1番面白かったかもしれません。
佐藤まどかさんの「運命の1時間」がSFでお気に入りです。
まはら三桃さんのスポーツもの「その先にあるもの」は、結末にモヤっと。付き添って走るってなんだかなぁ…。
廣嶋玲子さん「ゲテモノハンター」もイマドキながらユニークで面白かったです。 -
最後の一篇がよかった。
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【収録作品】「その先にあるもの」 まはら 三桃/「ゲテモノハンター」 廣嶋玲子/「魔の水曜日」 宮下恵茉/「運命の一時間」 佐藤まどか/「ぼくは脱出できたのか?」 山本弘
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「1時間」をテーマにした児童文学の中編が5作。好きな作家(山本弘氏)がその1編を書いているので手に取ってみた。児童向け故か色んな要素がシンプルに削ぎ落とされていて、すっきりしているが物足りなさは否めない。
山本氏の「ぼくは脱出できたのか?」はTV番組の収録を扱っており、あれSFじゃないんだと驚いたが、なんというか、テレビ制作を通じた世の不条理を子供に伝えるのには良いのかな、という印象。 -
YAっぽく、読みやすい1時間をテーマにした5人の作家のオムニバス。
自分が得をする為の生き方ばかり描かれていた。最近はこれが主流なのでしょうか?
最初のまはら三桃さんのは、友人の気持ちに寄り添っていて好感が持てました。
四年生くらいから読めますが、あまり薦めない。 -
「1時間」をキーワードにした短編集。