1時間の物語 (タイムストーリー)

  • 偕成社
3.17
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本棚登録 : 59
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035395201

作品紹介・あらすじ

まはら三桃、廣嶋玲子、宮下恵茉、佐藤まどか、山本 弘、五人の作家による「一時間」にまつわる物語集。日本児童文学者協会との共同企画。

感想・レビュー・書評

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  • 「その先にあるもの」を読んでみたくて借りたのだけれど、私はあまり好きではなかった。
    友がケガをしても歯を食いしばって走っている。
    おまえも全力で走り抜き、結果を出せよ。と、私は思う。
    ラストも生ぬるい。
    おててつないでゴールかよ?と、なんだか気持ち悪ささえ残った。

    「ゲテモノハンター」
    雑な話。
    「魔の水曜日」
    上手くできた話だった。
    「運命の一時間」
    なんとなく助かるであろうことは予想できた。
    突っ込みどころが多々ある、都合のいい話。
    「ぼくは脱出できたのか?」
    TVは作りものだ、さらに、働くということは自分の人生を切り売りすることだ、という、リアリティがある話。

  • 児童書。
    ティーン向けノベル、とでも言うのかな。
    ヤングアダルトとかいう単語にも聞き覚えがある…。

    小学校の5~6年生くらいか、中学生とかが読むのにちょうど良いような、ジャンル多彩な短編集。

    【その先にあるもの】
    青春スポーツもの。友情。
    あさのあつこが読みたくなる。

    【ゲテモノハンター】
    ファンタジー。ティーン向けにデフォルメされた、ちょいとブラックなオチが可愛らしい。

    【魔の水曜日】
    世の中の、娘をもつ男親が恐れてやまないある一時期の父娘の心の交流。
    身につまされる思いで読み進め、ラストにほっと胸を撫で下ろす。良作♪

    【運命の1時間】
    近未来SFショートショート。地球最後の日のはずが…。
    星新一の系譜?

    【ぼくは脱出できたのか?】
    モチーフは絶対に「逃走中」だろ(笑)。
    勉強がんばることが本当に幸せに繋がるのか?
    お父さん(お母さん)のような大人にはなりたくない!
    ……思春期前後に必ずし一度はぶち当たる、人類永遠の命題(笑)。

    世の中そんなに甘くない!
    でも、がんばることには価値がある!
    ……と暗に教え伝えるような物語。多くの中学生に読んでもらいたい良作。

    ★4つ、8ポイント半。
    2018.07.02.図。

    ※最後の一編。「だよね~」と思わずにはいられない。
    ずっと思ってたんだよね……

    「逃走中」。逃走者がどんなにうまく隠れても、彼らを撮ってるカメラマンが、ハンターから丸見えだよねと。

    高学年、中学生ともなれば、こういうテレビの裏側も知ってしかるべし。

  • ショートストーリーなので、設定を飲み込む前に終わってしまう感じで、がっつりお話を読みたい子には物足りないと思うが、物語を読むことが苦手な子には、足掛かりになるかもしれない。
    同じ1時間という時間をテーマにした話ではあるが、学校でのこと、家族のこと、ファンタジー、SF、芸能人の生活と、色々な話が読めるので、自分の好きな話を見つけるのにはいいかも。
    私は4話目の「運命の1時間」がとても面白かった。近未来のような世界で、よくある地球滅亡ネタだが、大どんでん返しが星新一みたいで面白い。この話をもっと掘り下げて読んでみたいと思う私は、もしかしたらSFファンタジーが好きなのかもしれない。

  • これにてシリーズコンプリート読了。
    今作が1番面白かったかもしれません。
    佐藤まどかさんの「運命の1時間」がSFでお気に入りです。
    まはら三桃さんのスポーツもの「その先にあるもの」は、結末にモヤっと。付き添って走るってなんだかなぁ…。
    廣嶋玲子さん「ゲテモノハンター」もイマドキながらユニークで面白かったです。

  • 最後の一篇がよかった。

  • 【収録作品】「その先にあるもの」  まはら 三桃/「ゲテモノハンター」 廣嶋玲子/「魔の水曜日」 宮下恵茉/「運命の一時間」 佐藤まどか/「ぼくは脱出できたのか?」 山本弘

  • 「1時間」をテーマにした児童文学の中編が5作。好きな作家(山本弘氏)がその1編を書いているので手に取ってみた。児童向け故か色んな要素がシンプルに削ぎ落とされていて、すっきりしているが物足りなさは否めない。

    山本氏の「ぼくは脱出できたのか?」はTV番組の収録を扱っており、あれSFじゃないんだと驚いたが、なんというか、テレビ制作を通じた世の不条理を子供に伝えるのには良いのかな、という印象。

  • YAっぽく、読みやすい1時間をテーマにした5人の作家のオムニバス。
    自分が得をする為の生き方ばかり描かれていた。最近はこれが主流なのでしょうか?
    最初のまはら三桃さんのは、友人の気持ちに寄り添っていて好感が持てました。
    四年生くらいから読めますが、あまり薦めない。

  • 「1時間」をキーワードにした短編集。

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著者プロフィール

子どもの本の作家、詩人、翻訳家、評論家などが集まっている全国的な団体。子どもの本についての講座や、雑誌の発行、作品募集などの活動を行っている。毎年夏には、幼児から中学生を対象とした「子ども創作コンクール」も実施。

「2020年 『物語は4つの顔をもつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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