- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784035403401
作品紹介・あらすじ
バルサとチャグムはこの物語の発端となったチャグムの祖国、新ヨゴ皇国へむかう。新ヨゴ皇国は南のタルシュ帝国に攻めこまれ、一方、ナユグの四季も変化の時をむかえていた…『天と地の守り人』三部作ここに完結。
感想・レビュー・書評
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バルサとタンダが一緒になったのが、一番よかった。 チャグムが、新ヨゴ国を良い国にし、バルサとの交流を持って生活できればと願います。
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「戦」
手入れされていない家には。
今まで離れていても必ず帰る場所となっていたうえ、迎える者が居てくれた安心感を失うというのは辛いだろ。
誰も素顔を知らないという事は、何かあった時に本当に本人なのか知る術が無いという事か。
「死をこえて」
生きて出会うために探しに。
絶望的な状況であろうと最期の瞬間に会えなかったとしても、せめて対面したい思いのほうが強いのだろう。
自身も傷を負っているのに他人の事を思えるのは本当にお人好しだが、らしい事ではあるな。
「天をいく者、地をいく者」
帰還し伝えられる現実とは。
これまでの人生で帝として穢れを嫌い、見ることなどなく生きてきたからこそ選ばざる得ない選択なのかもな。
幼い頃に不本意にも外の世界を知っていたからこそ、自らの意思で切り開けた道なのかもな。
「奔流きたる」
最期まで残っていた者たち。
皆に出ていくよう言ったということは逃げるタイミングはあったのだろうが、皆最期を共にしたかったのかも。
いくら自国の者達を守るためとはいえ、大勢の人が亡くなった事を喜ぶことはできないだろ。
「若葉萌ゆ」
闘いが終わった後も忙しく。
泥臭く必死に行った事も全て物語になると、とても神々しく人ならざる者のように語られるのは悲しいだろう。
これから先の未来を担うにあたって、今までとは全く異なる国をつくりあげていくだろうな。
「青霧山脈のふもとの家」
壊すのは簡単だが再建には。
最期に見た景色が火に巻かれた故郷なのだから、何一つ残っていなくとも帰ってこれたことが嬉しいだろうな。
一度経験した不安は拭うには時間はかかるだろうが、ゆっくりと過ごすのもいいことだろう。 -
チャグム帝になるんだ…
チャグムの父のような帝にならなそうでよかった。
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バルサとチャグム、タンダ、トロガイ等の物語が終わった。
この物語は、それぞれの立場の人間たちの葛藤や迷い、怒り、悲しみ、喜びを伴う成長の物語だ。
大変面白く読ませてもらった。ぜひ我が子にも読んで欲しい物語だ。 -
長い旅が終わった…
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一大叙事詩を見事にまとめ上げてます!読み応え抜群の一冊です。上橋 ファンタジーの真骨頂ですね