炎路を行く者 —守り人作品集— (偕成社ワンダーランド)

著者 :
  • 偕成社
4.20
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感想 : 188
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035403807

感想・レビュー・書評

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  • 2012/4

  • この作品集が割と守り人シリーズのなかでも好きかも

  • この物語の世界は語られていないところまで広がっている、という事が感じられる作品って稀有ですね。ファンタジーだけど、心にスッと染み込むものがあり、好きです。

  • 幼き日のヒュウゴもバルサもその強さが羨ましくあり切ない。
    誰かに頼る自分を戒めてこの道しかないと思って生きている。本来手にするはずだった未来を奪われて歩むその道はどれほどの苦難を孕んでいるのか。それでも、上橋さんが未来を創ったことによってお蔵入りとなったこのお話が報われる日が来ることの温かさ。

  • 久しぶりすぎて、細かい内容を忘れてしまったけれど、これ一冊で一人の人間の生き様を読み取ることができる。敗戦国の為政者のや残党の身の振り方の見解は青年に媚びず、物語を通して現実に目を向けるよい読み物でもある。
    シリーズ再読しようかな。

  • PL 2015.9.26-2015.9.27

  • タルシュの密偵、アラユタン・ヒュウゴの生い立ちから、オウル・ザンの勧めで、家族を殺したタルシュの王子に仕えるまでの物語である。なかなか魅力的な人物だった。

  • 天と地の守り人で何なら主役だったんじゃないかと思う程活躍したヒュウゴのお話がメイン。後書きを読むと上橋さんの配慮やスケールの大きさが実感できて感動します。バルサのみならずヒュウゴもまた過酷な運命と共に生き、その時その時を自分で選んできたんだなと思えます。これを読んでから天と地、蒼路を読み直すと確かにヒュウゴに肩入れしそうですね。バルサはただただ悲しい。強いんだけど悲しいです。チャグムに語る言葉の一つ一つに重さがあるのはこういう過去を踏まえてなんですね。ジグロもバルサも穏やかに生きて欲しかった。無理だけど。

  • 王族の近衛兵になる輝かしい未来を挫かれ、家族を亡くしたヒュウゴが歩む修羅の道と生きるための選択。守るために人を斬る若きバルサの修羅の道。守り人シリーズの魅力は、異界と人の世界との交錯を国同士の闘いの中で描きながら、そこに生きる人々の姿が現代の世界情勢と合わせ鏡のように見えることだと思うので、ファンタジックであっても感情や世界観にリアルさを感じる。本編は完結してしまったけど、このくらいの小さな外伝は今後も読んでみたい。

  • ヒュウゴもバルサも青春時代ヘビーすぎだよお!!

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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