放課後の時間割 (子どもの文学傑作選)

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036411702

感想・レビュー・書評

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  • ネズミがしゃべるなんてびっくりした。
    いろんなネズミがでてきて面白かった。
    (学校ネズミ、一年生ネズミ、二年生ネズミ、
    六年生ネズミ、図工室ネズミ、など)

  • 私が1番「いいな」と思ったのは、29ページの、
    「3手の中のもの、なあんだ? ー夜警委員室ネズミの話ー」です。ある女の子が、夜警委員の井上さんに、「手の中のもの、なあんだ?」と言い、井上さんが当てていき、答えたものすべてあっていたが、女の子は悲しそうな顔をし、「スミレ、だろ。」と答えたら、少し嬉しそうな顔をし、次の日、「春だよ。春。季節の春だよ。」と答えたら、にっこり笑顔でした。そして、春をもらいました。この話で1番面白かったところは、女の子に春をもらっていたところです。104ページの、「すけだち
    ー五年生ネズミの話ー」も、面白かったです。

  • 私の一番心に残っている学校ネズミのお話は、「もとのすがた」という題名のお話だ。ある学校にま女の女の子が転校してきて、いろんな人をアナグマやヒヨコなどに変えてしまうという話だ。そんな女の子がいたら、ちょっとこわいなと思った。「放課後の時間割、あるいは長ぐつをはいたネズミ」という話は、学校ネズミのお父さんの話だった。この本に出てくる学校ネズミは、その学校に住んでいる最後のネズミで、図工室の先生に前に学校ネズミから語り伝えられた話をたくさん聞かせた。しばらくたったころ、図工室の先生が学校を移ることになって、学校ネズミとおわかれの時、私もかなしくなった。図工室の先生が新しい学校に移ったとき、その先生が、「きいているかい?この学校の学校ネズミたち・・・」などといって、学校ネズミの友達をその先生が探してあげようとしていることを私は知って図工室の先生と学校ネズミの友情はすごいなと思った。

  • 学校に住むねずみたちが話すおはなし。

  • “ぼく”と“学校ネズミ”の奇妙なファンタジー。

    全体的にはひとつのお話なんだけれど、“学校ネズミ”が語るお話がいっぱいで、
    ファンタジー短編集みたいに楽しむこともできる。

    特に最初のお話『しゃっくり』はオチがウケた。一本取られた。
    チョイチョイさりげなく挟んでくるダジャレも良し(笑)。

    最後の方は淡々と語られているけれど、なかなか感慨深い。
    そしてラスト。ありがちだけどなかなか良かった。

  • 偶然助けた学校ねずみから彼に語り継がれた物語を毎週月曜日の放課後にきくことになります。
    ちょっと不思議なお話はどれも面白いです。

  • 作中に、学校ネズミの語る物語が挿話されているのですが、それがまたメルヘンチックであったりファンタジックであったりと、心わくわくさせるお話ぞろいです。作中の放課後の時間割のルールにのっとって、ひとつずつ日を変えて、ゆっくりと楽しむのも良いかもしれません。

    子供の頃、何度も々読みましたが、その頃の倍の年齢になった今でも、たびたびに読み返したいと思う物語です。

  • 「もとのすがた」「戸だなの中のマリオネット」がよかった

  • ある日の放課後、先生の前に白い服を着たネズミが現れた。
    彼は自分は「学校ネズミ」だと名乗る。
    学校ネズミは、生まれるとすぐ一年生の教室の床下で一緒に授業を受ける。
    六年間かけて小学校の授業を受け終わると一人前。
    学校ネズミはみな語り部であり、学校にまつわる様々なお話を語り継いでいるのだという。
    先生は毎週月曜日の放課後、この学校ネズミの話を聞かせてもらうことになった…

    小学校が舞台のファンタジー。
    ネズミの話はときに愉快、ときにしみじみと面白いものばかり。
    どの学校で起こっていてもおかしくない話で、自分の学校にも学校ネズミが住んでいたのではないか、と楽しい気分になる。
    エピローグもその期待を高めてくれる。

    やさしい言葉でかかれているので、読む力のある子なら低学年からでも。
    情景が思い浮かびやすい、短編連作、環境問題を絡めた話もある、などから読書感想文・感想画にもオススメの一冊。

    4年生ネズミ「すると、雪がふりだした」(雪の日の学校のドキドキ感を可愛く描く)、5年生ネズミ「すけだち」(子どもたちを優しく見守っているのは人間だけじゃない)が印象深い。

  • 可愛そうです。学校ねずみは、一人だけなんですね。とても面白かったです

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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