真昼のユウレイたち

著者 :
  • 偕成社
3.68
  • (6)
  • (7)
  • (11)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 121
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036432509

作品紹介・あらすじ

幽霊に出会った子どもたちを描いた作品集、といってもホラーではありません。登場するのは、みんな、だれかをささえる思いをもったユニークな幽霊たちばかり。出会った子どもたちも、最初はとまどいながら、その存在を自然に受け入れていきます。
子どものときに亡くなったふた子の妹が、年をとった姉のもとにあらわれる「海の子」、子どもを守るパパとママの幽霊の話「対決」、基地のある町を舞台にした「願い」、義理の兄弟になった男の子たちの秘密を描く「舟の部屋」の4編を収録。
子どもたちの生き生きとしてユーモラスな会話のやりとりも魅力的な、どこかおかしくて、せつなさがしみるゴースト・ストーリーズ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「夢もて」と追いつめる大人 新学期、ダメと思わないで:朝日新聞デジタル(有料記事2021年4月3日)
    https://www.asahi.com/articles/ASP4275HHP41TZNB013.html

    【2024年国際アンデルセン賞】日本からの候補に、岩瀬成子さんと荒井良二さん | JBBY(2022年10月28日)
    https://jbby.org/news/domes-news/post-15783

    真昼のユウレイたち | 偕成社 | 児童書出版社
    https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784036432509

  • 児童書。
    亡くなった人が幽霊となって現れるのだけど、のこされた人をそっと支えるように優しく存在しているので、全く怖くはない。
    むしろこんな幽霊なら大歓迎かも。
    小学中学年~高学年くらいにおすすめ。

  • 5年から。何気ない子どもたちの日常で、生きる人の側に寄り添う幽霊たちと出会う4編。
    子ども目線の児童書ではあるけれど、大人もすぅっと胸に入ってくる様な素敵なお話。どのお話も幽霊にはなったものの、存在は自然にある感じが良い。短編で読みやすく、いじめのお話や、戦争を自分ごとに感じられる描写もあって、子供にとって視野が広がるところも◎。

  • 今日は幽霊の日だとかTVで言ってました。それで選んだわけじゃないけどこちらの本。優しいゴースト・ストーリー4編。児童書だからと侮ってはいけない、なかなかジンとくる話もあったよ。特に戦争の話が良かった。

  • 日常のなかにふっとあらわれるユウレイたち。
    人にとりついたり、あの世にひきずりこんだりというのではなく、思いを残して亡くなった人たちが、愛する人たちをそっと見まもる話が4編おさめられていて、どれもじわっと沁みてくる。
    「願い」はベトナム戦争で亡くなった兵士が50年の時をへて、かつて日本に駐留していたときに知りあった友人を訪ねてくる物語。著者の『ピース・ヴィレッジ』と地続きの物語のようで、グッと来た。

  • 幼なじみの浜男にさそわれておおおばさんのアパートを訪ねた5年生の春海
    一人で暮らしているはずなのに、だれかがいるような気がして
      ──「海の子」

    となりのクラスでいじめられている千可ちゃんが気になる6年生のかすみ
    四歳のときに事故で両親をなくしたはずの千可の家に行ってみると
      ──「対決」

    など、ユウレイに出会った子どもたちを描いた4編を収録した短編集

    《子どもたちの世界をありありと描く著者による
     おかしくて、胸にしみるゴースト・ストーリーズ》──帯のコピー

    ユウレイとこんな交流ができたらいいなと思える、おとなも楽しめる物語

  • この中では「海の子」がすきだった。幽霊とであったこどもたちのはなし。

  • 船の部屋、が特に良かった。

  • 優しい優しいユウレイの本

    こんな風に出会えたらステキだね

  • 「幽霊としての分はわきまえている」という千可ちゃんのパパがいい。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1950年、山口県生まれ。
『朝はだんだん見えてくる』で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で小学館文学賞と産経児童出版文化賞、『ステゴザウルス』と『迷い鳥とぶ』の2作で路傍の石文学賞、『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞、『あたらしい子がきて』で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』で産経児童出版文化賞大賞、『もうひとつの曲がり角』で坪田譲治文学賞を受賞。そのほかの作品に、『まつりちゃん』『ピース・ヴィレッジ』『地図を広げて』『わたしのあのこあのこのわたし』『ひみつの犬』などがある。

「2023年 『真昼のユウレイたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩瀬成子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×