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- / ISBN・EAN: 9784036510610
感想・レビュー・書評
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LGBTQの本棚から
第30回「ニルスの不思議な旅」
今日は本の紹介じゃないんだけど、9月にスウェーデンいったときに、空港に「ニルスの不思議な旅」の壁飾りがあったんです。
ガチョウに乗ってとんでるとこ。
フィンランドもスウェーデンも“ニルス”と“ムーミン”と“ピッピ”は売りみたいだった。
まあ、世界児童文学史には確実にでてくる名作だけど、いまの日本でわかる人がどれだけいるかは微妙だなっ!
ってそれ見て思ってたら(ニルスはセルマ・ラーゲルリョーフが書いた、ガチョウの背に乗ってスウェーデン中を旅する男の子のお話で、子どもたちにスウェーデンの地理と産業を楽しく教えるのが目的でした。これが大当たりしたので、フランスでビクトル・マロが真似して書いたのが「家なき子」です。レミがフランス中旅して炭坑事故にあったり、花を作らされたりしてたのはそういう目的があったからさ。日本でも1960年代の物語好きはたいてい読んでるでしょう。NHKがアニメにしたこともあったよ) 通訳のハンソンさんが
「ラーゲルリョーフってレズビアンだったそうですよ」
と、さらっとおっしゃるじゃないですか?!
最近そういう研究書がでたとかで……。
まあ、女の人なら秘書として女の人といても変には思われないからなぁ。
ゲイの人たちより暮らしやすかったかも。
でもラーゲルリョーフって、19世紀の人だよ?
やっぱり昔からいたんだなぁ。
でも昔は大変だっただろうなぁ。
いまだって決して楽とはいえないもの。
というわけで、のっけから
えええええええっ!
で始まったスウェーデン旅行なのでした……。
2017年12月05日詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
十年以上の歳月を超えて再びこの手に。小さいころの食わず嫌いって怖いです