- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784037441500
感想・レビュー・書評
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やっぱ、デビュー作ですか。
上橋菜穂子さんにしては、キレがないと思いました。
お食事のシーンも楽しそうにないですしね。
それでもさすが、アイデアがいっぱい詰まっている作品だと思います。
でもでも、この後、「月の森に……」の後に守り人シリーズを書かれたんですよね?
発想は、変わらず上橋さんらしいんですけど、筆運びが急に熟達された感を持つのは、私だけでしょうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
#日本SF読者クラブ 上橋菜穂子氏のデビュー作(改訂版であるが)。SFファンタジーとでも言うべき作品。最近、新潮文庫から再刊されたが、この本は偕成社版で、児童書あつかい。漢字にはルビがふってある。図書館でも児童書コーナーにあった。上橋先生は、「伝説巨神イデオン」のファンなんだよな。
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デビュー作です。
なので文章が拙いです。もうほんとーに拙いのです(笑)。
言葉の選び方もですし、文章のまとめ方とか、話の運びとか、ああ~若いな~て感じ(^_^;。
でも「このテーマが書きたい」という意思は感じます。ちょっとてんこ盛り過ぎるけど。
後書きに、この原稿を持ち込んで読んでもらった編集の人に「プロならこのネタで何作か書くよ」といわれたそうですが、まさにその通り。上手いこというなこの人!と見知らぬ編集者に感心してみたり。 -
上橋さんのデビュー作との事です。
文体やセリフがやはり現在と比べると、稚拙な感は否めませんが、根底に流れる、上橋さんの原点は伝わってきます。 -
ちゃんと面白かった!ひらがなだらけで読みにくいけど、読み進めたいと思える面白さ!
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「超能力、目覚める」
鮮明に覚えている夢。
理由があるから誰にも言ってはいけないと言うのだろうが、その理由を話さなければ納得しづらいのでは。
子供ならではの好奇心なのだろうが、これ以上知ってしまうのは良くないのではないか。
「精霊の道の伝説」
監視対象はいつでも。
今に至るまで語られた物語があるのであれば、科学的解明も大切かもしれないが話を聞くのが重要だろう。
自分たちが見られていると知っているのであれば、軽率な行動は余りにも危険だろうに。
「夢の語り部」
追体験で知る真実は。
危険を承知で助けてくれる者がいるというのに自身の事に手一杯になると、それすらも気付けないのかも。
知って良いのか分からない所まで踏み込んで来たが、選ぶ道を誤ると大変な事だろうな。
「追ってからのがれて」
どうしても行きたい。
自分一人で行動に移すのは勝手だが、忠告されたにも関わらず何一つ計画無しに突っ走った結果だろうな。
しっかりと話をしていれば、逃げ回るよりも違う方法を使い辿り着くことが出来たのでは。
「闇にひめられた歴史」
過去に行われた事柄。
どのタイミングで地上に出ようとしたとしても、大凡の居場所はバレているのだから仕方の無いことだろ。
知っている者達が減っていけば、自然と真実は闇の中に消そうと考えるのは利口だろうな。
「精霊の歌の秘密」
時を超えて届ける歌。
辛い現実を一人で生き抜いてきた矢先の出会いは嬉しいだろうが、今更声をかけられても苦しいだけだろ。
いつ産まれるか分からない者が夢を見る事を信じていたからこそ、あの場で伝えたのだろ。
「暗号の解読」
歌われた場所を探し。
子供二人だからと手を抜いたせいもあるだろうが、夢の中で得た知恵も使い上手く翻弄しているのでは。
空想の夢物語の様な話と、現実味のある科学的な話をされたら信じるのは後者が多いだろ。
「精霊の木」
長い年月をかけ林に。
始まりは最後の一本だったかもしれないが、それを大切に護ったからこそ夢の様な景色に出会えたのかも。
どれだけ嘘を重ねたとしても、その景色を見てしまえば本当なのか疑う者が現れるのでは。
「最後の賭け」
化けの皮を剥がす為。
茶番で終わらせようとするには相手に対する知識が足りないうえ、役者も少なすぎたのが敗因だろうな。
狂言の様に見えたかもしれないが、必死に訴える姿に何かがおかしいと思うのではないか。
「そして、未来へ」
旅を経て変わった事。
護ってくれる者たちがいなければ、好奇の目どころか面白可笑しく記事にされて生きるのも大変だったろ。
偶然にも処分されてしまった中にあったからこそ、皆が何も変わらず生活出来るのだろう。 -
上橋先生デビュー作、SFだったんか!!?
文体っていうのかな?語彙?とかも全然私の知ってる上橋菜穂子ワールドじゃなくてびっくりした…そりゃそうか初期も初期だもんな…
先生もあとがきで書かれてるけど、確かにテーマ?みたいな物語の根源に流れてるものみたいなのはいつもの上橋先生っぽいんだけど、ちょっと今とカラーが違う気もする… -
守人シリーズでもおなじみの筆者のデビュー作。未来の宇宙開発の中で滅ぼされた民族。その子孫に超能力が目覚めたことで民族の過去が明らかになる。筆者が着想を得たという、老人と少女の会話のシーンは、物語の中核となるたけでなく、その後の作品の世界観や設定にも繋がったかと思うと何度も読んでしまう
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上橋菜穂子さん初期の作品。