源平の風 (白狐魔記 1)

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037442101

感想・レビュー・書評

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  • 増刷しているし、おすすめの本になっていることがあるので、図書館で借りてみた。

    きつねは、白駒山の仙人の弟子になって化身できるようになり、白狐魔丸を名乗る。
    自分を救ってくれた源義経一行と再会し、佐藤忠信の最期を見届ける。
    シリーズ一巻。

    はじめだからか、物語はゆるやかに進む。
    内容はというと、きつねが化身を覚えるあたりはおもしろい。
    立場や環境が変われば、考えは変わるものだということがわかるおはなし。
    この清潔な文章は好印象。
    関係ないけれど、ただのきつねだったときに猟師から逃げるシーン、『オオカミ王ロボ』と『レッド・フォックス』を読んだことがあったのでわかりやすかった。
    というか、この追われるシーンも、殺すことと殺されることを描いていたんだなぁ。
    こう考えると、義経のシーンはあのくらいでよかったのかも……とにかく、二巻も読んでみます。

  • 狐が、修行をして、いろんなものに化けられるようになる。そして、歴史上の人物に関わっていきます。人間の愚かさとか忠誠心とか、狐が出会う感情に寄り添いながら、進んでいくのが面白かったです。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「昔話・神話・歴史」で紹介された本。

  • 白駒山の仙人の弟子となり、修行ののち、人間に化けることができるようになったきつね、白狐魔丸の人間探求の物語。世にいう「源平の戦い」にまきこまれたきつねが、兄頼朝に追われ落ちゆく源義経一行に同行、武士の無情を目のあたりにする。

  • 白駒山の仙人に出会い化身の術をさずかったきつねの白狐魔丸

    ふるさとに帰る途上で出会ったのは
    兄頼朝に追われ山中を逃げる源義経の一行八人だった

    義経の窮地にかつてのの恩義から白狐魔丸はある決断をする

    人間に興味をもったきつねの目を通して描く斉藤洋の歴史奇譚
    1996年初版、既刊6冊の長寿シリーズ第1作

  • めっちゃおもしろかったーーー!!きつねが人間の考えてることに興味を持ってるのもおもしろいし、その後出会う仙人も楽しいひとだし、ファンタジーなんだけど本当にあるかもしれないって思わせてくれるのがすごいなあと思いました。1巻は半分くらいが人間の姿になれるまでだったのでもっと義経のはなしを読んでいたいなっていう気持ちになりました!でも義経のところをしっかり史実にそってやってくれて、読んでてすごい楽しかったー!続きも読みたい!

  • 超ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーはまる!!!!!

  • 160817 中央
    小6

  • 化けられるようになった狐が人間に化けて人間を観察する話。

    今回は源義経だったが、その家来を観察。
    脇役好きの自分としては興味深かった。

    次回作も読んでみようかな。。

  • ラジオドラマの原作第1巻を数時間のうちに読了。世を渡りながら学び成長してゆくまっすぐな白狐魔丸が羨ましいくらい。子供が物事を吸収してゆくのってこんな感じなのかな。仙人さまとのやりとりは、いちばん最近のラジオドラマと比べてやはり幼さを残す感じがした。

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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