- Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040649771
作品紹介・あらすじ
天徳四年(西暦960年)春。京で「盗らずの盗人」「妊婦の連続殺人」と奇妙な事件が続く中、天文得業生・安倍晴明と友人の源博雅は、奇妙な仕事の依頼を受ける。それは後の京を揺るがす災厄の前触れだった……!
感想・レビュー・書評
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夢枕獏さんの陰陽師が大好きなので、こちらも読んだけど、晴明が、晴明が…。
大きな瞳に、魔法使いみたいな烏帽子。
10年以上、晴明を読んでるので、どうしてもハマれなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人物関係が込み入ってて、前のページに確認に戻る。人物の名前と顔の造形とエピソードが結べなくて、早く話を追いたいのにもどかしい。
ですがとても面白かった!
手放しで絶賛したい。
晴明が異形のようで、だが時々透けるように美しく描かれるところも、博雅の昼行燈のようなのに懐深いと知れるところ、師匠ののらりくらりとつかみどころのないまさに海千山千の抜け目なさ。
物語られる血のにおいする事件に、はんなりとした京ことば、奇怪なもののけ、平安京に確かな手触りをもって実在する呪詛のたぐい。
これも既刊の1~3巻をまとめて買って正解だった(厳密には2巻だけ品薄で、1巻3巻より1月遅れて購入)。 -
夢枕さんの陰陽師は、私のバイブルです。
ですので漫画家には期待と不安が半々でしたが…この一話を読んで間違いなくおもしろい作品になると確信しました!!
原作とはちょっと距離感の違う晴明と博雅の関係性もいいですが、柔らかい大和言葉の博雅さまにきゅんとします。
原作よりちょっと、ボンボンっぽところがとてもかわいい。 -
もはや固定化した安倍晴明周辺のイメージを覆した素晴らしいキャラ造形。口が悪く邪悪さすら感じる晴明、大和弁の賀茂保憲もさることながら、個人的にはバリバリきったない播磨弁の蘆屋道満がツボだった。兵庫住みなので!
だいたいお上品になるはずの平安物だけど、この辺のキャラの台詞がだいたいアレなので物凄く新鮮な感じ。
睦月ムンク版のコミカライズが岡野玲子版陰陽師を踏襲し、瀧夜叉姫がサブタイトルだったのに対して、こちらは著者後書きにもあるように陰陽師はおまけ、瀧夜叉姫がメインタイトルということで今後の展開もとても楽しみ