- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040693194
感想・レビュー・書評
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心に響くフレーズ!
①「人生で一番身につけるべきは、感情のコントロール。人生の最終目的は、ごきげん」
②「心理学的には、幸せは3種類。快楽・意味・没頭」
③「偉大な発見はいつも「普通」を問い直すところから生まれる」
④「世界は変わると思えていることが、夢中でいられる一番重要な点です」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
予防医学を研究している博士の石川氏と、ラジオアナウンサーの吉田氏が、幸せになる方法、について科学的なアプローチをどうすべきかというテーマについて対談している一冊だ。
本筋とは関係ないのだが、100年前の人間はIQが平均70程度しかなく、犬、猫、稲の分別が「動物と、植物」という風にできなかった(現代なら恐らく子供でもできる)という話題には驚いた。たかだか数世代でそんなに変わるのか。
こういうちいさな知識があちこちに織り込まれていて興味深い。
人間は3つの異なったコミュニティからおすすめを受けると良いものだと認識する、とか、複数のコミュニティを持っている人間の方が長生きする、とか、起業は50代から始めたほうが成功率が高い、とか。
自分の好きなことや得意なことを突き詰めること、ただしそれだけに依らず苦手なものや嫌いなものにも振れ幅を持つこと、が最終的に幸福への道筋になる、というようなことを言っていて、なるほどなと思う反面、これはある程度の生活水準を満たしている人達に向けた話だよなぁとも思う。
この本の読者ターゲット層がおそらくそういう人達なので、その結論でいいんだろうけれど、では生活がギリギリで安定した仕事も得られないような人たち、好きとか得意とかよりも前にまず食べていかなければいけない人たちは、どうすれば幸せになれると科学は答えてくれるんだろう?と思う。
自身の研究分野について「副作用は何か」「悪い部分は何か」を問われたときに、怒らずにちゃんと回答をくれる研究者がよい研究者、というくだりは納得。
ようするにどれだけ理性的に物事を俯瞰して見られるか、そういう視点を持てるかが科学者としての力量なんだろうな。
その視点で、精神的にではなく物理的に生活が苦しい人の幸福について、石川氏に語ってほしいな、と思った。 -
科学的見地から幸せになるにはどうすればいいかを明確に示しているのかと思いきや、対談形式で思ったよりふわっとした内容だった。
世の中には、見ようによってはいくらでも違う解釈ができるということを首尾一貫して書いている。
中でも個人的に良かった内容は以下。
結婚とは、ラッキーなことに毎日一緒にいてくれる相手がいるくらいに思った方がいい。
好きをベースに得意なことを一つ見つける。ある程度まで得意になったら、不得意なことをやってみる。
5つくらいの専門分野をもって、それを組み合わせくらいが今の時代にあっている。
自分のコンセプトみたいなものを持てば、幅が広がる機会が増える。今月のテーマはこれ。みたいな風にいくと、普段見向きもしないものに目がいくかも。 -
以前、吉田尚記の著書『没頭力』が面白かったので、ほかの本も読みたいと思って買っておいたもの。本書は予防医学の研究者である石川善樹との対談本である。
内容が散漫でイマイチだなァ。そもそもタイトルに対応した話があまり出てこないし(本書のテーマなのに)。
たとえば、第4章「科学的に見ると、恋愛と結婚って何ですか?」は、石川の恋愛遍歴の話に終始していて、「この章、丸ごといらないだろw」と思った。
幸福を科学的視点から考えるための本としては、ほとんど役に立たない。
ただ、テーマから脱線した部分(とても多い)の中に、面白い話、興味深い科学的知見がたくさん出てくる。私は20ヶ所以上付箋を貼ったほどだ。
なので、一読の価値はあった。 -
真実はいつも1つかもしれないが、見方をかえれば新しい価値観がうまれるみたいなことは確かにな~と思った。
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対談形式の本で、読んでいると何となく楽しい気分になってくる。
変えようという意思が大切。
夢は将来のためでなく今の意味を増すためにある。
幸せとは、朝ワクワクして目覚めて、夜満ち足りた気分で眠れること、ごきげんでいられること。 -
私の苦手な対談形式の本。最初は読むのやめようかなーと何度も思ったけれど、読んでいくうちに面白くなって最後まで読み切りました。最終的には、すごく刺さる言葉がいろいろと見つかりました。
「こうなりたい」という欲望ではなくて、自分がどのような状態でいたいか考えることが大事
本当は自由であるはずなのに、どうして自由にやらないのか?
これからの時代で「幸せ」になるためにはどうしたらいいんだろう。
「自分の感情と向き合う力」
「自分の欲望に忠実になること」
最終的にたどり着くべき目標はどこかわからないけど、「あ、それ行けそうじゃね?」って感覚を持てることが重要
「世界を変えようと思うなら自分が変わればいい」
①まず「好き」をベースにして、得意なことを一つ見つける。②ある程度まで「得意」で進んだら、不得意なことをやってみる。
将来のために夢を持つんじゃなくて、「今、ここ」の意味を増すために、夢を持つ必要があるんですよね。
実現するかどうかより、進むべき道があることが希望となり、生きていける。
自分はどんな状態でいたい?に素直になって、じゃあどんな行動をする?と考えて今日1日を乗り切ってみよう。 -
予防医学者 石川善樹という人物を知りたくて読む。ニッポン放送の吉田尚樹との対談集。人は何を糧に幸せに生きようとしているかの雑談集と言った感じ。科学と人生との関係性をいろいろな観点から話を展開するあたりがとても発想が豊かで、何かの枠にはまり込まない性格の持ち主と推察した。
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アナウンサー・吉田さんはきっとエネルギュシュで魅力ある人なのだと思う。しかし学者との対談、という意味では自分の意見が前に出すぎていて肝心の「科学」を全然引き出せていないと感じた。
新書だったら許せた、が印象。
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所々なるほどなあという言葉があった。
「何かをしてあげる、何かをしてもらうでもなく、ラッキーなことに毎日一緒にいてくれる相手がいると思えるといい」
「ないからスタートすると感謝しか生まれない」