貴族デザイナーの華麗な事件簿 ロンドンの魔女 (富士見L文庫)
- KADOKAWA/富士見書房 (2014年6月11日発売)
本棚登録 : 192人
感想 : 18件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040702216
感想・レビュー・書評
-
19世紀末のロンドンが舞台の割に話し方とか街並み等々の描写が足りない。イギリスの匂いがしない。もっと暗がりとか臭いとか五感に響くものが欲しい。
10年後にはコルセットがなくなり、ジッパーが流行る"予測"は正しい割にジッパーの開発者をイギリス人として描くといった不一致も目立つ。史実を要所で取り入れて舞台を演出するなら最低限、正しいものを組み込むべき。そもそも現代の常識を過去から見たら予測になることを利用して主人公の有能っぷりを描くのは異世界転生や俺TUEEEEの延長にあって、共感性羞恥が耐えられない。ジッパーのくだりは要らない。
仕立て屋としての知識やデザイナーとしてのセンスは全くミステリーに関係ない、キャラクター性を描くものに過ぎない。それならばミステリーではなく普通に恋愛小説とかを書いた方がいい。
以上BBCマニアの感想。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
軽い読み物
19世紀末ロンドンが好きな駆け出し作家なら許せますが、ベテラン作家なんですね、この作家。
突っ込みどころが多く、逆に勉強になりました。