評価:☆5
※発売直後の為ネタバレ注意
順調に進むシナリオ執筆。
遂にメインヒロイン叶巡璃ルートまできたが、「メインヒロインが主人公を意識する」というイベントの執筆で筆が止まってしまう。
筆が止まるのは何故か、そして悩んだ末に倫也が頼るのは…という巻。
いやもうね、あらすじの段階でニヤニヤ出来るのは確定なんですがその遥か上を超えていきましたw
"……ただ、二人がお互いを大好きだってことが、あからさまに透けて見えるだけ"
これね!この巻を表す一文だと言ってもいいでしょう。
顔から火が出そうになるぐらいの甘いやり取り…勿論名目上はシナリオのブラッシュアップの為なんですが、「もうお前らお互いのこと好きなんだろそうなんだろ!?」と言いたくなるぐらい感情を曝け出していてニヤニヤが止まりませんでした。
加藤はずっと(と言っても最近はそうでもないけど)フラットで通してきたからこそ、普通の恋する女の子のような感情を見せられると破壊力が半端じゃないんですよね。
「別に、告白なんていらない。ただ、ほんのちょっと、好きになるきっかけでいい。何気ない言葉が、欲しいの。え?そんなんで好きになっちゃうんだ……って、そんな言葉が、欲しいの」
どこまでがシナリオの話で、どこからが本音なのか。
この話の作り方はゲーム作りをテーマにした冴えカノならではですが、直接的なやり取りを避けていることでシナリオに乗せてより感情が浮き彫りになっているというか。
いやもうどこからどう見ても全部本音なんですけどね!w
「どうして、わたしの目の前に、いてくれないのかなぁ……」
最後の挿絵なんかは悶絶もの!
次巻は物語の"転"みたいですが、もうこのまま恵√一直線で良くない?ww
と思いたくなるぐらい素晴らしい巻でした。