- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040725116
作品紹介・あらすじ
路地を曲がるとそこは――不機嫌な“魔女”がつくる癒やしのお菓子のお店。病気の祖母に頼まれ、神楽坂にある菓子店「アデル」を訪ねた茅由。店主を名乗る傍若無人な青年・輝はなんと“魔女”を名乗り……!?
感想・レビュー・書評
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祖母に頼まれ菓子店「アデル」を訪れた茅由は、店主の輝と出会う。輝は、薬菓子と呼ばれるお菓子で人の悩みを解決する魔女だと言う。
お菓子作りが下手で傍若無人な輝と、助手となった茅由とのやり取りが楽しかった。魔女の概念が変わる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アデルが仏頂面な上に言葉が攻撃的なので、あまり癒しって感じは無いです。
客引きも人との橋渡しも茅由が必死にやってるので、もうちょっとアデルが取っ付き易い人ならなぁと思います。 -
自称魔女がやっている薬菓子を売るお店のお話
自称魔女もの好きにとっては当たりだった
田舎に住む病気の祖母に頼まれ、リボンを返すのとお菓子を作ってもらうために、神楽坂の「アデル」を訪れた茅由
そこで出会ったのは、自称 魔女の8代目で傲慢な態度の輝
薬菓子のお店だというが、休業中で今にも潰れそうな感じ
これ系の他の作品と違うのは、魔女が料理下手というところかな
あと、態度が尊大なところとかも
それでいて、人の悩みを解決する能力は優れているので、そのギャップが面白い
あと、輝の勘違い決めつけ発言とかもね
ま、あながち間違いじゃない場合もあるんだけどね
描かれてあるお話は3編
・勇気が出るレモンピールのクッキー
・素直な気持ちで話せるキャラメルポップコーン
・愛を確かめるチョコレートドーナツ
最初の、手術を控えたおばあちゃんからの頼みは予想とちょっと違った結末だったな
おばあちゃんの、旅に出る云々の解釈は結構ずるくねと思う
ま、嘘ではないからいいけどさ
同級生がなくした時計の話は誰もが言葉足らずだなぁと
ちゃんと自分の気持ちを言えばいいのにね
ま、その辺は次の話でも同じだけど
それにしても、親の再婚による新しい親というのも最近は多いのかね
親にしても子供にしても微妙な関係性になる事はままあるんだろうなぁ
姉の犬を引き離した父に謝ってほしい妹の話は前のと同じで、片親という要素と親子間のディスコミュニケーションがテーマかな
家族の中でも自分自身でプレッシャーのかかる立場というのはいるわなぁ
自分自身の状況を鑑み、ちょっと反省 -
正直、意外でした。葵居先生がこんな、何て言うかクセの少ない優しいお話お書きになるなんて。
するっと読めちゃう。ほんのり優しい気持ちになれる。続きも出るのかなぁ、気になる!