犯罪心理分析班・八木小春 アイアンウルフの箱 (富士見L文庫)
- KADOKAWA (2019年1月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040730172
作品紹介・あらすじ
『革命結社アイアンウルフ』を名乗るテロリストによって政治家事務所が爆破された。
犯罪心理分析班の新米刑事・八木小春は、相棒・土岐田のプロファイリングからアイアンウルフを連続爆弾魔ユナボマーの模倣犯として事件を追う。
やがて発生した第二の事件。
さらに第三の犯行予告が送り付けられた。
小春ら犯罪心理分析班は、爆弾が仕掛けられた次の標的をつきとめようとするのだが、狙われているのは土岐田だと判明し!?
土岐田はなぜ狙われたのか。
意外な犯人の衝撃の動機とは?
全く新しい警察小説第2弾!
感想・レビュー・書評
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爆弾犯を追う小春達。相変わらずの曲者揃いの犯罪心理分析班のメンバーだけど、プロファイリングで追い詰めていく姿はドキドキしっぱなしでした。
小春は捜一に戻りたがっているけれど、唯一の常識人ポジが居ないと成り立たないメンバーだからこそ、小春がいないと困るってのはあるかもですね。
ジェットコースターの様な展開で、読む手が止まらなかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
荒唐無稽(^ ^; 楽しく読めたが、まぁ「マンガ」やな、これは(^ ^;
警察庁の中に、「プロファイリング」を専門に研究する独立部署ができて、でもそこにいるのは「とんでもないサイコパス」ばかりで、そこに捜査一課から出向を命じられた女刑事が苦労する...というのが大筋の話。前作があって、とにかく主人公はサイコパスたちに振り回される(^ ^;
何か他の本の感想にも書いた気がするが...「日本サイコパス協会(そんなんあるかどうか知らんが)」から怒られそうなくらい、サイコパスがとんでもねー人間に描かれていて(^ ^; サイコパスにもいろいろおるじゃろうに...(^ ^;
結局最後には、連続爆弾魔を逮捕することができるが...その過程には、(よく言えば)超法規的な活動(?)をいろいろしておりまして...(^ ^; 警察組織ってのは、こんなに自由度高くないはず(^ ^; なので、「これはマンガだ」と割り切って読むべし(^ ^;
マンガと思えば、どたばたコメディとして楽しく読める。むしろ木南晴夏さん主演とかでドラマ化したら、キャラは立ってるしテンポはいいし、面白くはなりそう(^ ^
そういう作品です(^ ^ -
プロファイリングから犯人をあぶりだす警察側から書かれている小説の中で珍しい部類の小説
C-Mas のキャラが確立されてて読みやすい
宅配で爆発物が送られてくるのだが、爆発する時も描写がグロい感じではないのでとても軽い感じで読めるけど、次の展開も気になるので次々読んでいって結果的に一気読みしました
ゆっくり読んでも一気読みしてもおもしろいかなと思います -
12月-03。3.0点。
八木小春シリーズ、第二弾。政治家の下へ、テロリストを名乗る者から爆弾が送付され、秘書が重傷に。捜査に乗り出す八木小春たち。。
1作目よりキャラが確立されており、読みやすい。次作も期待。 -
暴言と差別発言で有名な、衆議院議員の事務所に、爆弾が送り付けられた。
犯人と、その目的とは?
今回も面白かった。
人の気持ちがわからない発達障害の土岐田、サイコパスのエイジと塚本、そしてごく普通の刑事・小春。
警察に正式に認められた、C-Masの捜査を描く、続編。
プロファイリングで犯人に迫っていくという切り口が、やはり新鮮。
サイコパスたちは違法行為に躊躇がないので、本来の警察ではできないような手法を取れてしまうのも、痛快。
コミカルでテンポよく、楽しい作品。 -
設定に現実感どうこう言うつもりはないけれど、緊迫した現場で急にキレ出す捜査一課の刑事とか、ちょうどよくスマホを家に忘れるとか、ちょこちょこ気になってしまう。
発達障害という設定も、随所で誇張されすぎ?なような気がして、気になってしまう。
最終的な展開、犯人の動機も途中で読めてしまった。
前作同様、重厚な雰囲気は求めず、軽い感じで楽しむとちょうどよいなと思った。 -
人の気持ちを読みとれないリーダーの土岐田、サイコパスのエイジ、塚本の犯罪心理分析班に加わっている普通人の八木小春刑事。今回は、宅配で爆発物を送り付けるアイアンウルフを名乗る犯人が相手だが、プロファイリングが二転三転するうちに最終的に、見事に犯人を突き止める。小春も、今回班に加わった間柴も捜査に結構寄与している。彼らのバラバラのようで上手く機能した捜査の様子が、彼らのちぐはぐな会話とともに面白い。サイコパスの2人は法を犯すことになんのためらいもない。こういうものなのかな。
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基本的にはしっくりするがこのご時世にスマホを忘れたりはしないでしょう。事件そのものはプロファイル向きのものと思われるので読み進めやすい。
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極端に秀でた能力と精神面での独自性を持つC-MASのメンバー達が、自分の弱点を認識しつつ互いをサポートしながら協力する様子が力強く感じます。
法律の遵守精神に欠けるのはさておき、多様性を尊重する現代社会ではこんなチームが本当にあっても良いと思う。
現実感はさておき展開が面白く、シリーズ2作目にして上手く馴染んできた印象なので今後も楽しみです。