ブレークポイント ウェブは過成長により内部崩壊する (EPUB選書)
- KADOKAWA/角川書店 (2014年8月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040800103
感想・レビュー・書評
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起業家であり脳科学者でもある著者が、ネットワークのブレークポイント(限界点)とはなにか、ブレークポイント後に崩壊しないためにはどうすべきかについて、脳科学と生物学とITの視点からネットワーク論を展開する。
どんなネットワークも無限に成長することはできない。環境収容力が有限だからだ。脳は物理的なニューロンの数に、インターネットはケーブルの容量に制約をうける。ブレークポイントを迎えたネットワークが崩壊するのか、均衡と質的な成長に移行できるのか。
ネットワークの歴史からアリのコロニーの研究結果、最新の脳科学、スタートアップ企業の盛衰まで、事例が盛りだくさんにつめこまれている。話がとびすぎて論旨がわからなくなる部分はあるけれども、ネットワークの特徴や仕組みを多面的に説明してくれる。成功しているネットワークの先輩、アリのコロニーや脳のしくみから学べるところはたくさんありそう。
それにしてもアリのコロニーの集合知すごい。観察するために1トンのコンクリートを流して巣をかためるとさらっと書いてあるのも気になる。デボラ・ゴードンのTEDトーク見てみようと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
http://naokis.doorblog.jp/archives/breakpoint.html【書評】『ブレークポイント ウェブは過成長により内部崩壊する』〜人工知能に関する考察
http://naokis.doorblog.jp/archives/best_three_2016Q1.html2016年第一四半期読了マイベストスリー
<目次>
第1章 序説 トナカイ ネットワーク
第2章 アリ アンターネット 馬糞
第3章 共食い 脳 インターネット
第4章 奴隷 ニューロン ウェブ
第5章 パン モバイル フェイスブック
第6章 チーフ 検索 文脈
第7章 大衆 詩 シェイクスピア
第8章 ホヤ 利益 トラフィック
第9章 フェロモン 言語 鏡
第10章 EEG ESP 人工知能
第11章 結び シロアリ 全滅
第12章 あとがき インターネットは脳である
付録
注釈
2016.02.06 COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2015年 02月号より
2016.03.01 読書開始
2016.03.12 読了 -
脳と生物学との類似点からの予測と言う点はわかるけど、事象を説明しているだけで、だからどうだという感想。事象の説明だけで、延々と字だけで読ませられるのは、正直、つらかった。
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もういい加減インターネットは内部崩壊してもおかしくないのに、なぜまだ崩壊しないで続いているんだろう。そろそろfacebookが崩壊してもおかしくないと思うのだが。
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インターネットトラフィックの45%がコンテンツデリバリーネットワークを通じてりゅうるうしている。
質的に成長するには、大衆の力は弱まらなくてはなんらない。