- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040821917
感想・レビュー・書評
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管官房長官の定例会見で、「同じ質問を繰り返してしないでください。」って
コメントは、聞いたことがあったけど、
著書の望月衣塑子さんだっとは、知らなかった。
彼女の考えが正しいか、賛同できるかは、
私に知識がないので、簡単には言えないが、
疑問に思うことをどんどん質問する彼女の姿勢には、
賛同したい。
官邸が力を持ちすぎている今、
彼女のような存在は貴重だと思う。 -
新聞記者の仕事がどんなものなのか、この本で初めて知った。ジャーナリズムとは?報道とは?漠然としか感じていなかったこれらの言葉に、具体的な責任と使命感を持って仕事をしている人がいる、というのはとても頼もしい。同時に、それをサポートする人や環境が諸外国よりずっと遅れていて、情報の受け手の意識が低いこともハッキリと感じられ、改めて危機感を覚えた。
文学的にどうこうではなく、彼女の意見や考え方が率直に伝わってきて分かりやすく、非常に興味深いことが詰まった一冊。広く読まれてほしい。間違っても販売自粛などということにならぬよう。
ところで、7月にはこの本を元にしたという映画も見た。同じくジャーナリズムをテーマにしたドキュメンタリーで、湾岸戦争の時の誤報について扱った『記者たち』に比べるとやや間延びしていて情緒的なシーンが多いと感じたけれど、面白かったし衝撃的な描写も多かった。他の切り口で調べると、内調は「実際はあんな仕事はしない」ということを書いている人もあり、フィクションならではの誇張もあるのだろうと推測できるが、それでも、言いたいことは十分に伝わってくる作品だった。
イオンがスポンサーで、上映回数も多く見に行きやすかった。ちょっと見直した。 -
とても面白かった。何度も心震え、涙が出た。特に詩織さんの話が……。フェミニズムに関心がある者として、許せないと感じた。信じたくはないが、日本は今あまり良くない状況にあると思う。いつの世も言われることかもしれないけど、望月さんのタフで強い気持ち、権力が隠すものを暴くという精神を、記者でない国民たちも持たなくてはいけないと思った。
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ことさら正義感を振りかざす記者は個人的には好きではないが、仕事に対する強い使命感は感じた。
知名度を上げ、単なる一記者より大きな影響力を持った彼女が、今後何を発信していくのかに注目したい。 -
話題の本だが、著者の仕事に対する執念を感じる好著だ.前作「武器輸出と日本企業」も読んだ段階で、非常に共感するものが多かったので、本書も期待していたが、その通りの内容だ.菅官房長官とのやり取りは冷静に見て、彼女の勝ちだと思います.おっさんの見苦しい言葉は、政権の状況を如実に表していると感じています.頑張れ、衣塑子!
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映画「新聞記者」を観て、読む。映画の原作かと思ったが、別物。
望月衣塑子は、どうやって今の新聞記者・望月衣塑子になったのかの物語。
その過程で、現在のジャーナリズムの危機、政治家の傲慢や思慮のなさが暴かれていく。現状「怖い」。 -
菅官房長官の定例会見での質問で注目を集めている東京新聞社会部の記者による著作。その経緯から現在の取材スタイルを確立するまでの経緯。現政権に苛立ちを感じる中、国民の関心を代表するような質疑を応援したい。真っ当なジャーナリズムが成立することを望みたい。
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ここに書いてあるのは、記者という職業として、至極まっとうなスタンスと行動だ。著者が見ていて、???と感じる周囲の記者の腰の引けかたは、いったいなんだろう。そういう報道陣は、どっちを向いて仕事をしているのだろう。
書店には、この本を買いに行ったわけではなく、ふと手に取って買った本だけれど、とてもいい本でした。
東京に出張したら、面白そうな新聞を買うことにしよう。