心を折る上司 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 82
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040822198

作品紹介・あらすじ

はじめに 仕事のパラダイムシフトを

第1章 管理職の仕事は「管理」ではない
管理するという考え方から離れよう
数値管理の限界
一律の対応はマネジメントではない
部下とともに育つ

第2章 こんな上司が危ない
「優先順位を考えろ」が口ぐせ
「ホウレンソウ」を求める
「何度言ってもわからない」とグチる
アウトプットに文句をつける
作業が遅いととがめる
「俺のほうがすごかった」と自慢するイタイ上司
成果に現れる働きしか見ない
部下の成功を喜べない
「いわれたことしかしない」と嘆く
叱責する上司、褒めるだけの上司
正論を振りかざす困った上司

第3章 部下が何に幸せを感じるか知っていますか
まずは部下の「欲求段階」を知ろう
細かく指導したら部下は育たない?
部下のモチベーションの源泉を知ろう
上司自身のモチベーションを問う
面談ではビジョンを語り、業績は最後の5分
上司自身の20年後の姿

第4章 部下を育成するための技術
サポートを察知するアンテナを鍛える
部下は何にストレスを感じている?
感情の大切さを理解する
ワークエンゲージメントとは
仕事の価値を創造し、部下にプレゼンしよう
キャリアアンカーを見極める
内発的動機付けを理解する

第5章 「怒り」との向き合い方
叱責は最後の手段
パワハラ上司の未来
理不尽に怒ったときは誠実な謝罪を
怒りを鎮め、ストレスをためないために
ケーススタディ M氏の場合

第6章 これからの時代の上司になるために
自分のマネジメントを疑え
時代に合わせた発想の転換を
職場の雰囲気は上司次第
自律神経の大切さを理解する
ストレスコーピングを理解して接する
部下に恵まれていますか?

おわりに 管理から育成への転換はチャンス

感想・レビュー・書評

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  • 著者の「心が折れる職場」「上司が壊す職場」がためになったので購入。この本が一番響いた。

    自分が過去に経験した失敗について、ずっとこちらには正当な理由があって非はない、と考えていた。しかし、この本の具体的な事例を読んで自分に投影するうちに「非常に効果的なことをした」つもりだった自分の言動が的外れなものであった、ということに気づかされた。

    「こう思っているなら、あなたは上司として失格と言わざるを得ない」というフレーズが出てくるたび、痛いところを突かれた思いで、なかなか辛いところがあったが、
    こうして反省することができた自分はまだ運がいいのかもしれない。

    著者の他の書籍と同様、タイトルからは「何について、どういう視点で書いているのか」は察しづらい。だが、内容と主張はやはり他の書籍と同様「上司としてしてはいけないこと、誤った考え方」を指摘してくれるもの。
    この本は他の本よりも事例に沿って具体的であり、また、はっきりと「上司」に向けたメッセージとして書かれているように思う。

    「自分は問題ないから」と思っている上司の方ほど、騙されたと思って読んでみてほしい。読んだうえでも自分は無関係と思ったのなら、あなたは上司として失格と言わざるを得ないかもしれない。

  • 「コンテキスト・パフォーマンス」と「ワーク・エンゲージメント」。この二つは覚えておきたい。

    管理職の仕事は、管理すること―その固定観念が部下のやる気をそいでいます。急速に人が減っていく時代、上司に求められているのはむしろ「育成」。2万人のビジネスパーソンと向き合ってきた著者が、組織力を上げる上司の姿勢、実践方法を伝えます。

  • 教育的には重要な示唆がいくつかあり、これすらもできない上司(マネジメント職)は1度読む必要があると言える。ただ、第3章以降、組織へ帰属させるために個人のビジョンを根掘り葉掘り聞き出し、個人の内面を「組織に貢献させる」方向へ最終的に持っていこうとする部分はやはり巷の「ビジネス書(笑)」「自己啓発本(笑)」と変わらぬマインドであったのが残念。

  • 内容はそこそこ古いけどそれすら出来てない人多し

  • よく見受けられるマネジメント論。
    コミュニケーションを密に取り、部下と上司がアウトプットを如何に共有できるか。
    管理=支持、指導と考えているにはダメというもの。

  • 上司に大切なのは共感と理解であるということが身にしみる本です。上司(先輩)目線でも部下目線としても読める。自らの行いをさまざまな立場で振り返るきっかけになります。ワークエンゲンジメントの項は特に役に立ちました。自信と価値は大事だなあ…

    「こういう人は上に立ってはならない」「困った上司のタイプ別対処法」については著者の「上司が壊す職場」という本に記されています。こちらもオススメします。

  • 部下とともに育つ
    面談でビジョンを語り合おう
    自分のマネジメントを疑え
    時代に合わせた発想の転換を
    サポート・スキルを磨く
    職場の雰囲気は上司次第
    自律神経の大切さを理解する
    「認知」を理解する

  • 気づきの多い本。オケで言うと練習時の指揮者の言動、指示に当てはまるかも。個人的な体験としては、そう言われてみると、心折れた職場には、心おる上司がいたなと思い出した(自分に対してとは限らず)。最近、この手の本でよく見かける「24時間働けますか?」という言葉は、今やネガティブな過去の時代を表すときにしか使われない気がする。

  • これ、まじでうちの会社の人たちに読んでほしい。
    言ってることはわかるけど、人間理屈じゃないんだよ。

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著者プロフィール

産業カウンセラー

「2021年 『平気で他人をいじめる大人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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