報道現場 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 135
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040823942

作品紹介・あらすじ

(章立て)
第一章 会見に出席できなくなった
第二章 取材手法を問い直す
第三章 軍事研究と日本学術会議問題
第四章 フェイクとファクトの境界線
第五章 ジェンダーという視点
第六章 スリランカ人ウィシュマさんから見える外国人差別
第七章 風穴を開ける頼もしい人たち

感想・レビュー・書評

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  • 累計10万部突破『新聞記者』の著者・望月衣塑子の最新刊『報道現場』発売! 報道の最前線でいま何が起きているのか? | カドブン
    https://kadobun.jp/news/press-release/1badtwx4up8k.html

    「報道現場」 望月 衣塑子[角川新書] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322008000506/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      望月衣塑子さんに聞く新聞記者の仕事とは。現場で感じた悲しみや怒りをエネルギーに変える | MASHING UP
      https://www.ma...
      望月衣塑子さんに聞く新聞記者の仕事とは。現場で感じた悲しみや怒りをエネルギーに変える | MASHING UP
      https://www.mashingup.jp/2021/11/journalist_pride_isoko_mochizuki.html
      2021/11/16
  • 熱い思いを持った記者なんだとよく理解できた。着眼点も独特で参考になる。

  • 報道現場。 望月 衣塑子先生の著書。権力者が隠したい事実を明るみに出すのがジャーナリストの仕事。権力者が隠したい事実を明るみに出すために日々取材を続けるジャーナリストは尊敬できる。権力者が隠したい事実を明るみに出すために日々取材を続けるジャーナリストがいることで権力者の暴走を防げるし権力者の暴走に歯止めがかかる。 望月 衣塑子先生のような権力者を監視するジャーナリストがいないと権力者の暴走に歯止めがかからない。

  • ●様々な疑惑不祥事があったにもかかわらず、安倍氏は選挙で勝ち続け、政権のトップに居続けた。その要因の1つが、私たちメディアだと思っている。記者一人一人と言ったほうがいいかもしれない。聞くべきことを聞かない。失敗や批判を過剰に恐れ、台本通りの質問をする。その根底に、市民と乖離してしまったメディアの常識があるように思えてならない。
    ●プロンプターと言う言語を映し出す機械。終始下向いて原稿を読んでいることに対し厳しい声が上がったためだ。
    ●最近では、宮古島の自衛隊基地内にある弾薬庫が、住民に知らされず保管庫と偽って作られていた問題や、日本学術会議の菅首相の任命拒否問題、名古屋出入国在留管理局に収容中に33歳で死亡したスリランカ人の事件などを追っている。
    ●黒川氏の賭け麻雀の話。政府の意向で検察庁の幹部人事が恣意的に変えられる問題を、暴走するのは検察だと論点をすり替えている点に疑問を覚えた。
    ●日本学術会議は内閣府の特別機関で、日本の科学者・研究者の代表が集まった、科学者の国会だ。戦争を目的とする科学の研究には絶対従わないと言う声明を2度にわたり発表している。
    ●原子力発電について、これが工学的に未完の技術であることを示し、安価な電力供給法とみなすことには既に懸念が生じている。と提言。
    ●甘利明衆議院議員のブログでフェイクニュース。学術会議は、防衛省予算を使った研究開発には参加を禁じていますが、中国の「外国人研究者ヘッドハンティングプラン」である「千人計画」には積極的に協力しています。と。後に、「間接的に協力しているように映ります」へと修正された。
    ●今までの自民党政権の政治家たちはメディアに対する許容力があった。よくも悪くも批判を受けて立ちましょうと言う感じでした。今の石破さんのような感じです。
    ●入管の収容。鉄格子のある部屋に数人で入れられ、自由を奪われる。大きく人権を制限する措置にもかかわらず、その裁量は入管職員に与えられている。期間の定めもないため、いつまで閉じ込められているか全くわからない。

  • 反政権色のがはっきりした記者さんの奮闘記。
    世の中にはいろいろな意見があり、多数派には多数派の理屈があるものだけれど、それをおかしいと言う人から、世の中の転機が来るもの。
    システムの中にいる人間としては、上手くシステムを利用しながら生きるのもひとつの手だと思うけれど、真っ直ぐに正義を追い求める人もまた必要だと考えさせられた。

  • Netflixの「新聞記者」でも話題をさらう東京新聞の望月衣塑子記者。報道に対する熱い思いを具体例豊富に語る。

    とにかく正義感の強い方。ちょっと思い込みが激しすぎるようにも思える。AだからB、だからCに違いない、と言ったように論理が飛躍する。質問された方も答えられないのだろう。熱い思いは伝わるのだが。

    記者クラブだったりそもそも東京新聞の中での存在が微妙。会見に一社一人の出席を求められて内閣府に文句を言ったり、ジェンダー視点で男女のバランスを語ろうとしてマスメディアの保守性には少ししか触れなかったり。政府の前に身近な問題が山積みのように思えてしまう。

    筆者には反論、バッシングも多いが賛同者も多い。変に煽てられて政治の方向に行かないことを切に願う。

    筆者の組織人としての限界を感じつつ、足元を救われないことを祈りたい。

    多少の一方的な憶測を除けば面白い一冊です。

  • 「東京新聞、望月です」

    記者会見での厳しい(当たり前のはずの)質問で知られる新聞記者が、アップデートが求められている端境期の取材現場を活写する

    《報道の最前線を突っ走る新聞記者の最新作!》──帯のコピー

    記者会見と記者クラブのあり方
    検事長の賭けマージャン問題と取材手法
    日本学術会議の人事問題
    ネット空間のフェイクとファクト
    新聞社、JOC、自民党のジェンダー
    ウィシュマさんの死と入管法廃案までの経緯、など

    政治と社会で日々起きているできごとと隠されている真実に肉薄する

    〈記者の仕事は、権力者が隠したいと思っている事実を明るみに出すということだ。〉──「はじめに」

    角川新書の前著『新聞記者』(2017年)は映画化され、第43回(2020年)日本アカデミー賞主要3部門を受賞

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著者プロフィール

1975年、東京都生まれ。東京新聞社会部記者。著書に『権力と新聞の大問題』(集英社)など。2017年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞

「2018年 『しゃべり尽くそう! 私たちの新フェミニズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

望月衣塑子の作品

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