官邸の暴走 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 94
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040824031

作品紹介・あらすじ

首相官邸に属する補佐官や秘書官らいわゆる「官邸官僚」は絶大な力を行使し、「モリカケ問題」など一連の不祥事の温床とも指摘されている。なぜ彼らは力を持ちえたのか。その腐敗の過程を検証し、あるべき姿を説く!

感想・レビュー・書評

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  • 高橋・新書ガイドから。改めて安倍~菅時代の暗黒を突き付けられるけど、そこはもう、絶望していても仕方ないな、という。自分的にポジティブな捉え方をするなら、歴史の汚点として残る時代を我が事として経験しているからこそ、政治に対する興味もいや増している面もある訳で。本書の最後に、官邸を含めた改革についても言及されているけど、一つずつでも改善されていくことを願う。そして、政治に無関心でいられる環境って、ある意味理想的だよな~、との思いも抱いた次第。

  • ●安倍政権4つのレガシー。官僚支配、マスコミ支配、地に落ちた倫理観、戦争ができる国作り。

  • 2021年6月の刊行から数か月経って、だいぶ状況が変わっているので、今さら感の否めない部分もあるけど、そこは後追いの検証と思えばよくて、いまだ未解決だったり、むしろ悪化している問題もあるので、面白く読めました。著者の個人的な見解も含まれるので、これを100%鵜呑みにする必要も、細かいところに目くじらをたてて噛みつく必要もなくて、なるほどね~と思えばいいのかな…という感想をもちました。とりあえず皆が関心を持たないことには、投票率も上がっていかないわけだし。

  • 東2法経図・6F開架:312.1A/Ko24k//K

  • べらぼうにレベルの高い日本国家戦略論
    1.安倍政権ー菅政権と日本の政治は末期状態
     国家の有り様についての理念もビジョンもなく
     私利私欲と利権の追求
    2.日本を支えてきた官僚機構も陥落
     内閣法制局長官の人事と人事局でKOされてしまった
    3.コロナが日本を変えられるか、滅ぼすか
     人材登用を変えられるか 明治維新 敗戦後
     大きなショックが起き既得権既得権集団が主導権
     exオリンピックの森元総理
    4.日本の国力の衰え
     Digital・Green・分権改革・教育改革
     息の長い長期戦略を実行できるか?
     cf米国バイデン大統領のリーダーシップ素晴らしい
      ただし基礎体力が持つのかが最大の課題
    5.最後の改革案はまだ生煮えだがスケールは大きい
     一国の総理大臣はこれを語れる見識が欲しい
     日本のリーダーは宴席ばかりで勉強が足りない
     政治も政局ばかり、政策・戦略の議論はない

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著者プロフィール

1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、中小企業庁経営支援部長などを歴任。2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し、急進的な改革を次々と提議。09年末に経済産業省大臣官房付とされるも、11年4月には日本ではじめて東京電力の破綻処理策を提起した。その後、退職勧奨を受け同年9月に辞職。著書・メルマガを通じ活発に提言を続けている。『官邸の暴走』(KADOKAWA)、『日本を壊した霞が関の弱い人たち』(集英社)など著書の累計発行部数は100万部を超える。自身が企画・プロデュースし、本書が原案となったドキュメンタリー映画『妖怪の孫』が2023年3月に公開され、大きな話題を呼んだ。





「2023年 『分断と凋落の日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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