無印良品の教え 「仕組み」を武器にする経営 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040824116

作品紹介・あらすじ

38億円の赤字になった年に突然の社長就任。
そこから2000ページのマニュアルを整え、
組織の風土・仕組みを改革していくなかで見つけた
「仕事・経営の本質」とは。
良品計画元トップが語るV字回復の方法と思考。

【目次】
第1部 無印良品は、仕組みが9割
 第1章 売上げとモチベーションが「V字回復する」仕組み
 第2章 決まったことを、決まったとおり、キチンとやる
 第3章 会社を強くするための「シンプルで、簡単なこと」
 第4章 この仕組みで「生産性を3倍にできる」
第2部 無印良品の、人の育て方
 第1章 無印良品は、なぜ離職率がこれほど低いのか
 第2章 若手社員を「折れない社員」に育てる仕組み
 第3章 「チームワーク」はつくるのではない。育てる
 第4章 モチベーションを引き出す「コミュニケーション」術
第3部 無印良品が、世界でも勝てる理由
 第1章 「巡航速度」でビジネスを広げよう
 第2章 商品開発は「つくる」より「探す」
 第3章 「MUJIイズム」に国境はない


※本書は、小社より刊行された『無印良品は、仕組みが9割』(二〇一三年)『無印良品の、人の育て方』(二〇一四年)『無印良品が、世界でも勝てる理由』(二〇一五年)を合本の上、加筆・改筆をして再編集を行い、改題したものです。

感想・レビュー・書評

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  • 無印良品の社長だった松井忠三さんのV字回復の手法を記した一冊。

    MUJIGRAMと言うマニュアルを元に、どの店舗でも品質の高いサービスを提供する。マニュアルと言うとシステマチックで人間味がない様なイメージを持ちますが、そこに目的やゴールが設定されているのと、いないのとでは行動の結果に違いがあるかもしれません。
    目の前にゴミが落ちていたら拾う、経営面でも、個人の力量に頼り切らない。出店においても細かなルールがあることは凄いなと思いましたが。
    言われてみると一つ一つは、当たり前のルールかもしれませんが、それを守れる仕組みこそが大切なのかなと感じたりもしました。

    無印良品は好きで出かけますが、この様な仕組みになっていることは初めて知りました。今度は、じっくり観察したいなと思います。

  • 『無印良品は、仕組みが9割』
    『無印良品の、人の育て方』
    『無印良品が、世界でも勝てる理由』
    上記3冊を合本し再編集されているためお得です。

    赤字体質からの脱却するには「仕組みづくり」による体質改善にあることを学びました。
    それには、「業務を標準化する」こと。
    また、マニュアルを作成したら全社で問題点を見つけて改善し続けることが大事。
    そして、マニュアルには目的と作業をセットで明記するという記述があり、今後の仕事に活かしていきます。

    非常に多くの学びを得られる本でした。
    読む価値ありです。

  • 仕組み化と実行力が大事。戦略が大事とよく言われる中で、逆に戦略は5%で実行が95%と言い切っている点がすごい

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/769299

  • マニュアルの作成と更新、実行力の追求、強みの認識。どれもよくある話だが、ここまで徹底できることの凄みとその大切さがよくわかる。

  • 戦略一流の企業と、実行力一流の企業。
    この二つの企業が闘ったとき、勝つのは間違いなく後者。
    たとえ戦略が二流でも三流でも、実行力があれば、すべてを凌駕する。

  • 無印の窮地を救った社長が書いた一冊。

    小売で働く私としてはかなり参考になった。
    「人の育て方」「MUJIGRAMと労務基準書を用いた仕組み作り」「海外展開の経験談」などかなり詰まった内容。小売で働いていない人にとっても組織を動かす上で目を通してもいいのではないかと感じたい。


  • ・仕組み化(マニュアル化)を武器にする。「何」「なぜ」「いつ」「誰が」の目的を全ての業務に明記したマニュアルを作り共有・更新する。
    ・マニュアルで人材を育成する。
    ・マニュアルは使うもの、ではなくつくるもの。の意識
    ・マニュアルは最新にする。最低でも月に一度は見直す。
    ・企業としてやらないことを決める。「やらないこと」にこそ価値観や哲学が現れる。
    ・マニュアルは業務を標準化した手順書であるだけでなく、社風やそれぞれのチームの理念とも結びついている。マニュアルがこの二つの架け橋としての役割を果たしている。

    社内マニュアルからも商品コンセプトが伝わるのが無印良品の強さだと感じた。

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著者プロフィール

株式会社良品計画前会長。株式会社松井オフィス社長。1949年、静岡県生まれ。73年、東京教育大学(現・筑波大学)体育学部卒業後、西友ストアー(現・西友)入社。92年良品計画へ。総務人事部長、無印良品事業部長を経て、初の減益となった2001年に社長に就任。赤字状態の組織を風土から改革し、業績のV字回復・右肩上がりの成長に向け尽力。07年には過去最高売上高(当時)となる1620億円を達成した。08年に会長に就任。10年に株式会社T&T(現・松井オフィス)を設立したのち、15年に会長を退任。

「2021年 『無印良品の教え 「仕組み」を武器にする経営』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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