特等添乗員αの難事件I (角川文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041002025
作品紹介・あらすじ
掟破りの推理法で真相を解明する水平思考-ラテラル・シンキングに天性の才を発揮する浅倉絢奈、22歳。新人ツアーコンダクターとして国内外を飛びまわる彼女は、旅先で発生するトラブルから難事件まで、予想もつかない手段で瞬時に解決する。中卒だった彼女は如何にして閃きの小悪魔と化したのか?鑑定家の凛田莉子、『週刊角川』の小笠原らとともに挑む知の冒険、ここに開幕。人の死なないミステリ最高峰、αシリーズ第1弾。
感想・レビュー・書評
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'23年6月23日、読了。松岡圭祐さんの小説、確か、初体験。
大人気の作家さんですが…なぜか今迄縁が無くて…でも、面白かったです!
どのシリーズから始めようか、結構迷いました。なんせ、すごい数の著作。
そんな中、なぜか本シリーズが、気になって…比較的、作品数が少なくて、気楽に入門出来そう、というのもチョイスの理由でした。長さも、丁度いい?みたいだし…。
「人が死なないミステリー」なので、安心して、気軽に楽しめました。登場人物が、「鑑定士Q」シリーズと、被っているらしいですね(というか、スピンオフ?)。
でも、もう少し…と、物足りなさも、正直感じました。
二作目も、読んでみようかな。
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なんでも真価・真贋を見破る万能鑑定士の凜田莉子が謎を解く
人が死なないミステリシリーズの姉妹シリーズと言っていいのかな。
今作にも莉子が登場するし、今後はそれぞれのシリーズにお互いが
登場するようだしね。
こちらは、特等添乗員の浅倉絢奈が謎を解く。
知識が豊富でロジカル・シンキングに優れた莉子とは異なり
閃きによりあらゆる可能性から真実を見出すラテラル・シンキングに秀でた絢奈。
彼女もまた莉子と同様に落ちこぼれだと周囲から思われていたのだが、
ある人の手助けによりその能力をいかんなく発揮するようになっていく。
シリーズ第1弾は主にその過程を描いており、事件は最後の方にちらりと。
しかもあっさりと解決される。
個人的な感想を言えば、小説として読む分には莉子の論理的思考の方が面白い。
だけど、このふたりの人としての凄さはどっちが上だなんて言えないな。
あとは、このふたつのシリーズを松岡さんがどのように切り分けながら
展開していくのかが楽しみだ。
ひとつにしてW主人公にしてしまった方がいいのでは?
という展開にならないことを祈る。 -
このシリーズも面白い!
探偵の探偵のように痛々しいシーンがないのも良き。
松岡さんの本は
主要な登場人物が皆美男美女だなぁ…笑 -
絢奈のラテラルシンキングに嫉妬交じりの憧れを感じた。lareral thinking 水平思考と訳されているが、lateralは辞書によると、横からの・側面のという意味。先入観や前提にとらわれずに物事をあらゆる側面から瞬時に判断する能力ーー私も身につけたいものだ。
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面白い。万能鑑定士Qと異なり、特等添乗員α はラテラルシンキング。思考法とキャラクターを上手く組み合わせて、Qとαを相互補完している所が凄い。万能鑑定士とか特等添乗員とか、後付けっぽいけどネーミングの由来を、ストーリーの中に入れる事により覚え易くなっている。これも上手い。
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掟破りの推理法で真相を解明する水平思考に天性の才を発揮する浅倉絢奈。中卒だった彼女は如何にして閃きの小悪魔と化したのか? 鑑定家の凜田莉子、『週刊角川』の小笠原らとともに挑む知の冒険、ここに開幕。(e-honより)
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浅倉絢奈が特等添乗員になるまでを描く第1弾。
万能鑑定士莉子と協力して、大型の旅行詐欺解決に挑む。
ロジカルの莉子に対して、ラテラル・シンキングを使う絢奈。
自由奔放に真実にアプローチする手法は読んでいて楽しい。
今後の莉子とのコラボも期待しつつ、
絢奈の活躍する本シリーズへの期待も高まる1冊。 -
この人の発想力にはいつも舌を巻く。しかも読んでいて爽快な気分にさせてくれる。
数々の難事件に挑む添乗員さんのストーリーという設定だが、単なる事件解決以上のすっきり感がたまらない。