臨床犯罪学者・火村英生の推理 III ダリの繭(上) (角川ビーンズ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008706

作品紹介・あらすじ

推理作家・有栖川有栖の新作刊行と、犯罪学者の火村英生の誕生日を祝すささやかな宴。そこで見かけた、宝石チェーン社長で有名人の堂条秀一が殺された。しかもアリスの友人が容疑者で!? 新たな事件、始動!

感想・レビュー・書評

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  • ホームズとワトソンがスマホでやりとりをしているこの時代に、アリスはラジカセでテープを聞きながらワープロで原稿を書いている(笑)シリーズが進むと2人も携帯を持つようになるのかな?

  • 今まで読んだ作家有栖シリーズは短編も長編も有栖川の迷推理が苦手だったけれど、これは面白かった。
    クラブとかワープロとか懐かしい単語もちらほら出てくるものの十分に楽しめる。
    最近軽い文章ばかり読んでいたせいか、情景描写もきちんとされていて、人が死ぬだけのミステリーにしては文章もしっかりしているのだと意外だった。

    絵のせいか2人がなんだか怪しく見えてしまう。
    新婚ごっこ…。
    これは、特定の人々が騒ぐわけだ、と納得。

    初回限定でカードが入っていたけれど、上下巻の表紙のタイトルロゴで、上巻は繭とダリらしき人物、下巻は女神像が隠れてしまっている。
    割りと重要なオブジェクトなのに、隠れてしまったから付属のカードで見えるようにしたのだろうか。

  • 有栖川さんの作品はビーンズで再販された「46番目の密室」を機に初めて読み、これで3作目ですが、なるほどビーンズ読者層にピッタリ合う~☆と、納得納得。火村センセと有栖川コンビって、“いかにも…”なキャラですねー(全然そう言うんじゃないけど)。男性二人でフレンチディナーとか、新婚の朝ごっこ?みたいなシーンって、あまり無いだろww。や、そっちに気を取られて肝心の事件を追うのが疎かに^^;なんて事はまるで無く、興味をそそる事件です。まだまだ真相の予想がたたず、下巻へ持越し。

  • 彼に最近あったのは? という警察からの問い合わせ。
    友人が、事件に巻き込まれたかと思ったら、家族。

    あらびっくり、な家庭環境。
    複雑と言えなくもないですが、円満ならよろしいかと。
    富が巨大すぎて、動機がありすぎて
    謎が多すぎて分かりません。
    すべては『すべて』に当てはまるのか。
    最後の状態は、どう覆るのか。
    そして当然の事ながら、人が多すぎる…!!

    どれほど入り浸っているんだ? と
    思わずにいられない、くつろぎっぷりですw

  • 上巻読了。ダリ髭ってどのくらい頑張ればできるんだろう。

  • 前編なので登場人物たちの紹介という雰囲気が強い印象。
    ただどの人物も一癖ありそうな人物ばかりで誰が犯人でもおかしくないと思わせるのがすごいところ。
    アリスと火村のやりとりも軽快でテンポよく読んでいける。

  • 作家アリスシリーズの第2弾。
    全国展開している宝石店チェーンの社長・堂条秀一が、別宅のフロートカプセルの中で死体となって発見された。
    フロートカプセルとは、巨大な繭のような形をしたカプセルで、その中に張った特殊な液体に浸かることで、心身の疲れを癒やすのだという。
    今回もまた事件解明のために警察に協力することとなった火村英生と有栖川有栖のコンビは、不可解なこの事件をどう解き明かしていくのか――――

    ******

    この角川ビーンズ文庫版だと、『ダリの繭』は第3弾として刊行されているんですね。元々の出版順だと第2弾はこちらのようなので、先にこちらから読みました。
    謎の多い事件ですが、探偵役の火村が少しずつ真相に近づいていきます。
    謎解きは、下巻でのお楽しみですね。

  • シリーズ2作目。
    アリスと火村のやり取りにはまった。読みやすく今後の展開が気になりページをめくるのが楽しかった。

  • 面白かったです。

  • 【再読】そこで切んのかー。1ヶ月遅れてでも上下巻同時発売して欲しかった。……オチ知ってるけど。 作家シリーズの中でも特に好きな作品。ヒムアリファンなら当然でしょう(`_´)キリッ。 積んでる図書館本放置して手を付けたのは、もちろん新婚ごっこを見たかったから\(^o^)/ あの辺りが好きすぎて変質者になってたw 麻々原さんの描くヒムアリも相変わらず素敵で目の保養。変質者になっても仕方がない!

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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