グラウンドの空 (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008775

作品紹介・あらすじ

甲子園に魅せられ地元の小さな中学校で野球を始めたキャッチャーの瑞希。ある日、ピッチャーとしてずば抜けた才能をもつ透哉が転校してくる。だが彼は心に傷を負っていて──。少年達の鮮烈な青春野球小説!

感想・レビュー・書評

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  • 「バッテリー」を学生時代に読んでいたので、少し懐かしい気持ちになった。

  •  人生経験が少ない子供だからこそ、心が繊細で一直線。そんな、子供の一人一人を丁寧にえがいている。
     瑞希の一途さはいいね!!

     次が早く読みたいです。

  • 野球全く詳しくないのですが
    楽しく読めました。
    透哉につらい過去があったけれど
    みんなで楽しくワクワクする野球が
    できてよかったと思いました。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764324

  • 中学生ぐらいのバッテリーがどうしようもなく出会ってしまう、惹かれあってしまう、、っていうのを描くのが好きなのよね、著者は。

  • 初めて読んだあさのあつこさんの作品でした。
    表紙やタイトルから、野球についての作品だと思っていましたが、なんと試合シーンは冒頭の序章のみ。野球に詳しくない方でも読みやすい内容だと感じました。
    小説内で描かれる3日間は、主人公・瑞希にとって、「甲子園に魅せられたあの日」の次に「運命の日」だったと言っても良いのではないでしょうか。また、3日間しか描かれていないにも関わらず、こんなにも中学生達のそれぞれの野球への想いや情熱が伝わってくる作品は初めてで、彼らが眩しく、心がじんとしました。
    続編の「グラウンドの詩」も是非読みたいです。

  • 野球はあまり興味がないけど、瑞希が、心を閉ざしてしまっている作楽と1対1で野球に目を向けさせていたのがすごいと思いました。瑞希は本当に野球、作楽に対して本気になっていたと言うことが伝わってきた

  • 野球というより心情
    本物のピッチャーは、何があっても
    野球を嫌になってもぜったい戻ってくる
    っていう監督の言葉が感動しました
    こういう葛藤も青春だなぁ
    野球をしている場面がほぼないのが
    残念だったけどシリーズ物で
    続きもあるみたいなので読んでみたい

  • 前半がややスローペースな印象ですが、やはりあさのあつこさん。期待を裏切りません。

    中学生ならではの大人にはなりきれない思考や葛藤と野球への熱い思いが繊細に書かれていました。

    グラウンドの詩も手に取ってみようと思います。

  • あさのさん!野球小説!プロ!うん!

  • あさのあつこさんの野球ものか〜また?と正直思ってしまったが、テーマがちょっと違うのかな。人間関係が築くのがへたくそな佐倉を受け入れてくれる環境もあるってことかな。いじめ受けたりしても受け入れ直してくれてる環境はどこにでもあるってこと。

  • 野球少年達のこれから始まる友情かな。都会で野球を辞めなくてはならなくなった少年の再生の物語かも。

  • 2016 8 15
    25冊

  • 「バッテリー」の著者が描く、同じく中学生野球男子達の物語。心を閉ざした元ピッチャーの転校生と、ピッチャーが欲しい球児二人という、少年漫画でよくありそうな設定。そしてやはり、そのピッチャーの腕は確かなものである。祖母や母親がよく登場して関わって来るあたりが、少年漫画には無さそうな要素で、著者らしい点とも言える。出会ってからバッテリーを組むまでの話なので、野球の話というよりも少年達の「始まり」の話。人物達の心の変化を中心に描かれているので、小説の中でのスポーツの魅せ方や、息を呑むような試合展開などを期待すると肩透かしを食らうが、瑞々しい青春小説としては申し分無い。物語では終始、爽やかな青空や風や、独特のミットの音や香り、そういった五感を燻る鮮明な景色が広がっている。読むなら絶対に夏がお勧め。

  • あさのあつこさん週間。
    バッテリーと比べると少し文章がかたいように感じます。しかし野球を想う男の子達の物語は、読んでいて爽やかな気持ちになれます。

  • バッテリーとはちがうまたバッテリーの野球物語。

  • 続編の「グラウンドの詩」を読んだ時、前段の話があるみたいなのにまったく記憶にないと思って、この本の存在を確認し、ちょうど読み終わった帰りに本屋で買った。で、登録しようとしたら2年前に読んでいた(爆)
    実際に読んでみると、確かに記憶が(爆爆)
    でも悔しいからもう1度読みました(^^; いろんなことあるけど、やっぱり野球やりたいんだよ!という素直な少年たち。続編も読み終わったけれど、その続きも読みたいぞ。

  • 良いなぁ~
    面白かった
    人物描写や情景描写がなんて上手なのでしょう!
    頭の回転の速い田上良治くん、単純で見たままの山城瑞希くん、繊細すぎる作楽透哉くん
    中学二年生、野球のお話

  • 単行本発売当時にあらすじを読んで絶対読みたいと思っていたのをやっと読めました
    キャッチャーのコイツの球を捕りたいっていう欲求はバッテリーに通ずるものがあるけどピッチャーは巧とは真逆のタイプ
    まだ2人が出会ってようやく動きだしたって感じで野球(試合)シーンも少なめ
    今後が気になります
    続編のグラウンドの詩も早く読みたい

  • キャッチボールがしたくなった。

  • 久々の更新。
    そして、息抜きの一冊での小説。

    あさのあつこさん小説は、ある意味僕が読書を始めるきっかけとなったもの。

    小説って読みやすいし、あさのさんのモノは特に!!


    『グラウウドの空』は、野球の話ってより、
    そこに集う同級生の心の話。
    読みにつれてその背景だとか、心境を想像したくなるはず!!

    まずは手に取って、是非!!


    読書の秋です♪

    暇ならドクショ♫
    ほんなら~(^^)/

  • あさのあつこさんの野球ものの物語を2つ続けて読んだけれど、『敗者たちの季節』のほうが面白かったかな。野球で傷つき、野球を遠ざけたけれど、それでもやっぱり野球が好きな少年が、もう一度、野球に向き合うことを決意するまでのストーリー。ここでおしまいなの?と正直、物足りなさも感じてしまったけれど、試合に向けての練習や試合だけが野球ではないという当たり前のことをテーマにしたと考えれば、なるほどなとも思う。

  • よくわかんなかった
    途中で飽きた

  • あさのあつこWORLDでした。

    野球の話なんだけど、
    野球はスパイス程度って感じだったかな。
    ひとりひとりのキャラがよくて楽しく読めました。

  • しんぶん赤旗日曜版で読む。はあ???お、おわりって…終わりのことなの?透哉が投げるのを待って待って、ここで終わるの?確かに引っ張り過ぎだとは思っていたけど、そうなんだ。佐々木こづえさんの絵も好きだったし、瑞樹と良治のキャラも気に入っていたのに、なんだかかんだか。えっと、著者が伝えたかったのは…何だろう?野球少年たちにはそれぞれ抱える事情や思いがあって、それを乗り越えてその…友情があって、情熱があれば夢は…どうなんだ?

  • あさのさんの文章は綺麗だけどもどかしい時がある。中学生ってこんなこと考えるんだろうかっても思ってた。思春期のときに読んだら面白いんだろうけど、大人になった今はどうなのかねぇと。
    とくに以前読んだのが『ヴィヴァーチェ』で、その最後に納得していなかったこともあり、正直本を開くのが躊躇われてこんなに読むのが遅くなってしまった。

    けど読んでいくと、野球の綺麗な部分が綺麗な文章で描かれていて、たびたび鳥肌が立つことも。でもそれって野球の一面だけしか見てないでしょ?って違和感を感じていた。
    でも物語が透哉の過去に触れたとき、あさのさんは野球が生み出してしまう負の部分もちゃんと分かってたんだと実感。早とちりしてごめんなさい!

    最後まで読み終わって冒頭部分に戻るとすごく面白い。瑞希や良治が作楽呼びから透哉呼びになったように、透哉はこの時点で瑞希って名前で呼んでるんだよね(多分)。このチームがどれだけ透哉にとっての幸いだったかが分かりそう。きっと良治のことも名前で呼んでるんだろう。

    最初は気が進まなかったのに、気がついたら読了していた。調べたら続刊があるだと…うーん、未だにあさのあつこワールドからは卒業できないみたい。

  • あさのあつこは野球ものが一番おもしろいと思う。この作品は野球のシーンよりも人物の心情描写が多かった気がするけど、面白かった。続編が楽しみ。

    【再読】内容ほとんど忘れてた。改めて読み返すと、透哉が一度野球を捨てるまでの物語に心が痛んだ。そして透哉が瑞希に感謝を示すシーンは少し目が潤んだ。

  • もう1つの『バッテリー』かな。
    ピッチャー透哉とキャッチャー瑞希がいい。
    良治のキャラもナイス。
    瑞希ママの明るさも素敵。

  • 「俺が、捕るから。」
    かっこよすぎるでしょ。
    若干、バッテリーとかぶる部分もあったけど、まず、ピッチャーのキャラクターが全然違う。
    あと、グラウンドの空は、全く試合の場面が無くて、少年たちの野球との心の葛藤が中心。個人的にはもう少し試合の場面が欲しい。あと、透哉が野球部に入ってから試合に挑むまで、野球部に入ったことで透哉がどういう風に変わったのか、母親とおばぁちゃんの関係とか気になる。
    とにかくみんな野球に対して色々な想いがあって、でもみんな野球に対して真っ直ぐで…キャラクターがキラキラしてた。
    私も物事にしっかりと向き合って、後悔しないように自分で行動しなきゃですね。

  • 夏の終わりにふさわしい、ヒリヒリするほどに尖りきった真っ直ぐな熱が紡ぐ、清冽な物語。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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