櫻子さんの足下には死体が埋まっている 謡う指先 (角川文庫)
- KADOKAWA (2015年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041016329
感想・レビュー・書評
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学園ミステリー風味の強い巻。物足りなさもあるけれど、主人公の立ち位置からはこれくらいの方が無理なく楽しめる。
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鴻上ちゃん視点の話が、なかなか新鮮だった。高校生あたりの恋愛ってこんなだったっけ?と、遠い昔を懐かしんだりwww
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「Bloody Valentine's Day」
嫌がらせをしていた者は。
彼の中で友人であり片思いの相手まで知っている彼を犯人像に当てはめてしまうのは仕方の無い事かもしれないが、全て手渡して来た相手は実は彼一人なんだよな。
思いを寄せるのは自由だが、それに関して自分が気に食わない人物に嫌がらせを行うのは間違いであり怪我をさせるレベルとなると警察沙汰になっても仕方ないのでは。
「アサヒ・ブリッジ・イレギュラーズ」
橋の上で見かけた女性。
一瞬の出来事で対応出来ない事もあるだろうが、それだけ詳しく見える場所に居たのなら何かしら起きた時に音も聞こえる距離ではないのだろうか。
高額を払ってまで大切にしていた者だとしても、生者と死者は交わる事が出来ないのだから残された者が幸せに生きていれば相手も嬉しいのではないだろうか。
「凍える嘘」
彼女たちが隠したかったのは。
言われてみれば態々あんな所に別荘を作るなど疑問を抱かない方が不思議な事かもしれないが、無邪気で無垢な彼には現実が見えていなかったのだな。
彼にとって事実を隠蔽したまま綺麗な思い出だけ遺すのも愛かもしれないが、それなりに年齢を重ねているのであれば知るべき権利もあるのではないだろうか。
「ハートの贈り物」
彼が彼女を想い作った物は。
興味がある分野がそこにしかないからこそ選ばれたのかもしれないが、ハートの形を想像したうえで彼女に贈ったとなると彼自身が気付いていない感情があるのでは。
話の途中で彼女の方は少年の想いの変化に気付きつつある様に見えたが、二人の関係は今まで通り変わらずこのままなのだろうな。 -
ショートショートの感じで軽く読みやすく、シリーズ物として気に入っているのですが、しばらく間を開けていたので登場人物を忘れがちでした。過去のエピソードも少し忘れてたりして、何だっけなぁと思い出せにものもあった。
いつもの事ながらドライでクールな骨好きの櫻子さん。10歳は年下であるものの彼女の良き理解者である正太郎。今回も骨にまつわるストーリー展開で、観察力の鋭い櫻子さんが謎を解き明かして行く。
最後の一遍では、「気になる」とは言えちょっとやり過ぎなのかなと思った。櫻子さんは素敵だと思うし好きなキャラクターではあるが、もし自分が当事者だったらやっぱり傷ついたかもと思った。
本作では最後の最後に櫻子さんからの告白(恋の、では無い)があり、より二人の不思議な繋がりというか絆と言うかは、強くなる事だろう。正太郎は百合子ちゃんの事どう思っているんだろう、なんて事も気になるったりする。 -
シリーズ7作目。 鴻上目線の物語が新鮮だった。 副題のの「指」、最初の物語から最後のエピソードまでの共通項になってるのね! またエピローグからの前日譚になる最後のエピソードへの流れもいい感じ。 正太郎、良かったんじゃない??( *´艸`) 耕治さん、アシスト求めておきながらの、ナイスアシスト。だてに大人じゃないですね。 ただ、でも、これからやっぱり、嵐、来るのよね。。。
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骨好きなお姉さんは好きですか?というコージーシリーズ。今回も品質が高く楽しめました。なにげに、食べるの大好きな少年が主人公なので、食べ物描写が毎回楽しみ。今回はある意味告白があってもりあがった。そろそろ言ってもらわないとね……!
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連載ものだから一冊づつかかなり薄くて読みやすい。
ささーっと読んでしまえます。
その代わり深く入り込むこともなく、次々と読めればいいのですが、間が空くと登場人物など忘れがち。
内容も毎回事件が起きていて、ちょこちょこリンクしてるらしいんですが、サラサラ読み進められるため頭に残らず、へーって感じで終わってしまうのが残念。
最近旭川名物が紹介されなくなったんだけど、旭川名物ネタ切れか!? -
シリーズ7作目は3短編+α。ちょっと事件に合い過ぎ~ ウルフの話は切ないなあ・・・
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櫻子さんシリーズ 7作目