- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041017685
感想・レビュー・書評
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装丁のイメージからして、ほわんとした穏やかな物語を想像して読み始めたらなんと!重いこと!!胸が締め付けられるような苦しみと悲しさ。でもきっとそんな出来事を乗り越えて人間らしさを取り戻していくんだろうね。それにしても、先気になります。
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20192/6(水曜日)
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2018/06/13 11:57:48
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生きているだけで特別とか、奇跡とか、安っぽい言葉かもしれないけど、これを読んだあとには大切な人といれることに感謝したくなる。
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魚住くんシリーズ第3弾。 シリーズ最大の衝撃というだけはある。 やっと心を取り戻し始めた魚住くん。 そんな彼の前に、過去の魚住くんを思わせるような少女が現れる。 「僕のお母さんになってくれませんか?」 独特の感性で繋がる2人だが、少女は魚住くんの目の前で事故死してしまう。 今まで幾度となく出会ってきたであろう死。 しかし、心を取り戻し始めた魚住くんにとっては大きな大きな「死」となった。 展開が早くて読む手が止まらなかった。 魚住くんの何も感じないところがよかったのに…と思っていたけど、色々な感情を得たからこその辛さがある、とわかった。 BLという一言でくくれる作品ではない。 大切な人を失うというのはどういうことなのか、それを考えさせてくれる作品。
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魚住が決定的に人間性を取り戻す切っ掛けとなった出来事が、“さちの”ちゃんの死であったのは、どうにも辛すぎる。そんな事がなくても、穏やかに久留米と人生を育んでいけたら良かったのにな、とも思う。魚住自身は意識していないかもしれないけど、魚住を取り巻く友人達は滅多にない最強の布陣だと思う。