僕たちのアラル

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 81
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019276

作品紹介・あらすじ

外界とは完全に切り離されたテラフォーミング実験のためのドームで数万人単位での居住実験が始まり30年。かつてないトラブルがドームを襲う。事件に巻き込まれた少年と少女の運命は?

感想・レビュー・書評

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  • グロい人間関係が描かれている。
    良くも悪くも人間らしい。

  • 人工的に作られた
    異次元的な世界「スフィア」
    生まれた時からここの中で育った井出拓真に巻き起こる出来事‼︎
    そこで生まれたものは、そこの世界しか知らない。
    そこで生まれたものは、そこに戻りたい。そこで生きたい‼︎

    私には、知らない事がまだまだ沢山あるのだと
    考えずにはいられない。。。

  • 隔絶した「スフィア」の中で生活している「ぼくら」。あと十年でここを出ることになっているが、予想もしない出来事が……。

  • SF。サスペンス。青春。
    ライトノベルっぽい、軽く読める娯楽作品。
    SF的には、管理社会を描いた一種のディストピアものになるのでしょうか。
    設定的にもストーリー的にも、特筆するような特徴もないかな。悪くはないです。
    明日菜のキャラクターが良い。

  • 土台面白いんだけど、結末が微妙だし、失速なんだよなぁ。。世界観はさすが。

  • 将来的な火星移住を見据えて始まった、
    疑似的テラフォーミング実験「スフィア計画」。
    十数万単位で選抜された住人が
    超巨大ドームで30年暮らすその実験の終了が
    残り10年と迫っていた。
    そんな中、突然ドームが、
    外の世界からの情報が断絶する異常事態に陥る。
    …いったい外では何が起こっているのか?

    ジャンルは何になるんですかね…
    ライトSFミステリーという感じでしょうか。
    設定は好みなのですが今ひとつ消化不良。
    この設定である必要性がない気がします。
    閉じられた世界ではどうしても
    人間関係が煮詰まってしまうものなのですかね…

    乾さんの他作品のような
    幻想的な雰囲気がなかったのでちょっと残念。

  • 将来想定される地球外での生活に備え、外界と完全に切り離された施設で生活することを選んだ被験者たち。
    その隔離された世界に生を受けた主人公を巡る、かなり複雑な物語。
    コロニーの生活や階級制度、社会の仕組みなど、かなり複雑な世界が展開されているが、退屈になることはなく、テンポよく展開する話に乗って楽しめた。
    複雑なことを考えずに読めるライトなSF?

  • ヒロインの行動原理がイマイチ分からなかった。
    また、主人公のスフィア内での最後の行動も自暴自棄としか思えず、イマイチ共感できなかった。
    個人の緩いディストピアものとして、まあまあ面白かった。

  • スフィアと呼ばれる巨大な実験施設で暮らす高校生井手拓真の日常は、父が誘拐されたことで一変する。父はスフィアの管理運営する組織の一員でありながら、危険思想を持つ宗教団体JLCのメンバーでもあった。

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著者プロフィール

1971年東京生まれ。小説家・劇作家。2010年『完全なる首長竜の日』(宝島社)で第9回「このミステリーがすごい!大賞」を、『忍び外伝』(朝日新聞出版)で第2回朝日時代小説大賞を受賞しデビュー。2013年『忍び秘伝』(文庫化タイトル『塞ノ巫女』)で第15回大藪春彦賞候補。近年は作品の英訳版が発売され、中国のSF雑誌にも掲載されるなど、海外での評価も高い。『機巧のイヴ』シリーズ(新潮社)、『見返り検校』(新潮社)、『僕たちのアラル』(KADOKAWA)、『ツキノネ』(祥伝社)、『ねなしぐさ 平賀源内の殺人』(宝島社)など、著書多数。

「2020年 『ドライドックNo.8 乾船渠八號』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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