- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041019689
感想・レビュー・書評
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日本(島原)が舞台・・・そうかそういうこともあるのか・・・
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バチカン奇跡調査官シリーズ第9弾。
今回の舞台は日本です!
二つの奇跡の申請は、フランシスコ会とイエズス会から届き
現法王はイエズス会であることから、厳正な審査を行うため、
別の会派の調査が妥当であり平賀が日系ってことが決め手になった。
いつものことながら蘊蓄がたくさんありました。
これを読まなければ触れることのなかった歴史。
神事に奇跡・・・
本当に現実と幻想の境目がわからなくなる。
最後の粋な計らいに、感動しました。
っていうか実話だったのが驚きです。 -
バチカン奇跡調査官9作目。
舞台はついに日本へ!語学のスペシャリストのロベルトが日本語は専門外だなんて少し意外。平賀も日本にもっとなじみがあると思ってたけど、実際はそうでもないんだな。日本文化に戸惑う2人が可愛いかった。あと、今回の平賀は怪談におびえたり、シン博士の前で涙を流したり、いつもより人間味があったような気がする。
閉ざされた村の怪しい人達の怪しい儀式…わくわくせずにはいられません。弾圧されながらも細々と信仰を繋いだ隠れキリシタンの話も興味深かった。天草に行ってみたくなりました。そしていつもの恒例ドキドキ地下洞窟探検ですが、ロベルトの超人的暗号解読力でスイスイ進んでしまうのが少し残念。
科学的には実証できても、それが起こってしまうような偶然が重なること自体が、もう奇跡認定してあげてもいいんじゃないかと思ったりする。 -
読書録「バチカン奇跡調査官原罪無き使徒達」4
著者 藤木稟
出版 角川ホラー文庫
p129より引用
“「大自然の前には、人類は為す術もない訳
だ」”
目次から抜粋引用
“東方の奇跡の地へ
奇跡の島で囁かれる怪談
天草四郎とキリシタンの遺物
重なり合う世界 裏神事
舞い落ちる雪と隠れ里の真実”
天才神父二人組を主人公とした、ミステ
リー長編小説。
若い海洋冒険家が航海中に、突然の台風に
巻き込まれた。船は沈み、頭に傷を負い、海
に漂う彼が詩を思い、神に祈ったその時、目
に映ったものは…。
上記の引用は、奇跡調査任務中、自然現象
を検討中に主人公の一人・ロベルトの発した
一言。どんなに便利な世の中になったとして
も、自然災害から完全に縁が切れることはな
いでしょう。日本ほど、この事を思わずにい
られない国は無いのではないでしょうか。
地震や台風の被害が全く無かった年なんて、
思い出すことが出来ません。
少しでも災害が起こらないように、空に向
かって祈るばかりです。
今回の舞台は日本です。キリスト教徒はそ
れ程多くはないようですが、関わりが少ない
と言うわけではないみたいです。
日本の他の地域には、キリストの墓などの伝
説もあるので、再び舞台になるかもしれませ
ん。
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今回は、熊本・天草での奇跡調査。天草でのキリスト教の歴史は、漠然と知ってるだけだったので興味深かったです。日本が舞台ということで、読みやすく、より楽しく読めました。
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珍しく舞台が日本!実際に行ってみたくなった、現地で綿密に取材されたんだろうなぁ…。
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熊本・天草において、真夏日に大雪が観測され、天空に忽然と巨大な十字架が浮かび上がった。時期を同じくして近隣の海で遭難した海洋冒険家は、こう語ったという―「美しい黒髪の天使に救われた」。平賀とロベルトは奇跡調査を開始するが、隠れキリシタンの信仰が色濃く残る天草の地には、さらに謎めいた怪異と暗号が伝えられていた。「さんしゃる二、こんたろす五」の文が示す天草四郎伝説の真実とは!?