- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041023846
感想・レビュー・書評
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良かった。
私も医師の端くれ。
しかも開業予定。
二人の女医のそれぞれの個性にそれぞれ共感した。
1人医師の道を諦めた八木のような男にも覚えがある。経験上そういう人は医療関係にいるのはかえって残酷だ。
八木も屈折している。
だけど登場人物みんな折り合いをつけて自分の人生を生きている。
一人は寂しい。
犬を通じて再びできた人との繋がり、連鎖を羨ましく思う。
「ワン・モア」と言わずまたその後が知りたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安楽死事件を起こして離島にとばされてきた女医の美和と、オリンピック予選の大舞台から転落した元競泳選手の昴。月明かりの晩、よるべなさだけを持ち寄って躰を重ねる男と女は、まるで夜の海に漂うくらげ…。同じ頃、美和の同級生の鈴音は余命宣告を受けていて…どうしょうもない淋しさにひりつく心。人肌のぬくもりにいっときの慰めを求め、切実に生きようともがく人々に温かいまなざしを投げかける、再生の物語。
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短編集のそれぞれがゆるく繋がり、最後は希望のある終わり方でとても良かった。
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静かに話が進む連作短編集。人の生命が物語の中心ななるので、特に大きな出来事などがなくても、内容に深みがあり素敵なお話だと思いました。一話ごとでは余韻を持たせる終わりかたでしたが、最終話で綺麗にまとめてあるので、そこもよかったです。星4にちかい3です。
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医者の話。キャラクターが不完全で魅力的だが円満なハッピーエンドだったので読後感はよかった。
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その日のまえにを彷彿とさせる連続性のある短編集。ドラマになりそうな感じもするが今の私にはどの人もそこまでリアルには迫ってこなかった。
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すごいよかった